ひとつ前の記事で、スレート屋根のメンテナンスおよび頻度についてとり上げました。
今回は、スレート屋根の経年劣化が進み大幅なリフォームが必要となったケースについて解説します。
リフォームが必要なケースとは
定期的なメンテナンスを実施して適切な補修を行うことで、屋根の寿命は伸びます。
しかしスレート屋根に限ったことではないですが、メンテナンスを定期的を行っていても屋根材自体の寿命がきてリフォームが必要となるときがいずれ来ます。
本記事では、スレート屋根のリフォームについて解説していきます。
スレート屋根のリフォーム方法は2パターン
屋根全体を取り換える「葺き替え」
屋根全体を取り換える方法です。
既存の屋根材を撤去して、下地を補強し新たな屋根を葺き直します。
下地の補強により屋根の寿命は大幅に伸びる代わりに、非常に大がかりな工事となります。
上から屋根を重ねる「カバー工法」
既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる方法です。
既存屋根の棟や雪止めなどの突起物を撤去して、上から防水シートを貼り新たなや屋根材を施工します。
屋根の下地はそのまま利用するため、葺き替え工事に比べて簡易的な工事となります。
下地の経年劣化具合によってはカバー工法を行っても、結局すぐにまた修繕が必要となる可能性もあるため屋根の状態をよく確認して判断する必要があります。
また、既存の屋根の上に重ねるため屋根の重さは増します。
耐震性に不安のある家では行わない方がいいでしょう。
既存の屋根材を撤去する作業が発生しないため、葺き替えに比べると工事費用は抑えられます。
スレート屋根のリフォーム費用
葺き替えもカバー工法も共通して、工事費用は家の大きさや形状によっても大きく変動します。
こちらはあくまで目安とお考えください。
葺き替えの場合は100~200万円程度、カバー工法の場合は90~130万円程度が目安です。
近年人気が高まっているカバー工法
カバー工法はスレート屋根の補強にもなる
葺き替えよりも安価に済むカバー工法を選ぶ方は近年増えています。
しかし理由は費用だけでなく、スレート屋根の強度補強にもなるという点もあるでしょう。
アスベストが使用されていないスレート屋根においては特に人気です。
カバー工法による施工事例も、さまざまな屋根屋さんが公開しているため参考にしてみてください。
【要注意】カバー工法が向かない家もある
天窓のある家は、カバー工法には向きません。
天窓の寿命は30年前後と言われており、天窓交換の際は周辺の屋根材を一部外す必要があります。
しかしカバー工法を行った屋根の天窓においては、天窓交換の際に二重で屋根材を外す必要が発生し手間も費用もかさむ可能性が高いです。
天窓を交換してからカバー工法を行えばいいのでは?と思うかもしれませんが、そこまで行うのであれば天窓交換と屋根の葺き替えを同時に行う方が費用対効果が高いかもしれません。
天窓交換を単体で行うより、葺き替えとセットで行う方が安く済むうえ葺き替えの方が屋根寿命は伸びるためです。
まとめ
スレート屋根のリフォームの際は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
棟の修理・点検の事なら、屋根の専門家にお気軽にご相談を
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