【冬の強風・突風に注意】冬本番を前に!屋根の点検は済んでいますか?

屋根点検を推奨 冬の強風に注意 ブログ

冬本番を目前に、強風・突風の注意喚起をさせていただきます。

冬は強風は・突風が強まりますが、住宅にとっても無関係ではありません。

本記事では住宅、特に屋根における風の被害リスクを紹介します。

屋根の定期点検をしばらく実施していない方は、ぜひ年内に一度行ってください。

冬は北からの強風が強まる

冬は北からの強風が強まり高波のリスクが高まるとして、気象庁からも注意喚起が出るほどです。

加えて地域によっては大雪が降ることもあり、屋根にトラブルが起こることも少なくありません。

冬は強風と高波に注意!

北風が強まる季節です! ~強風と高波の警報・注意報をチェック!~

屋根の棟は特に強風の影響を受けやすい

板金屋根の棟

屋根は住宅の上部を覆っているため、さらにその最上部にある棟は強風の影響を受けやすいです。

棟(むね)とは屋根のてっぺんにあるもので、屋根面同士が合わさっている部分を指します。

屋根面同士の接合部分を覆うことで屋根材を固定する役割や、屋根からの雨漏りを防ぐ役割、住宅内部の熱気や湿気を外に逃す役割を持っています。

棟の詳しい位置や役割、特性については以下の記事でより詳しく解説しています。

屋根のてっぺんに注目!屋根の分水嶺【棟】の役割や特徴を解説
屋根のてっぺんと聞いて、どこを思い浮かべるでしょうか。屋根のてっぺんで面と面が合わさり山型になっている箇所を「棟(むね)」もしくは「屋根棟(やねむね)」と言います。本記事では棟の持つ役割や特徴、トラブル防止に役立つ情報を紹介しています。

屋根および棟における強風被害

棟板金の飛散

棟板金と貫板

板金屋根やスレート屋根に使用される、棟板金という金属製の板が強風により飛散してしまうことがあります。

棟板金を固定している釘の経年劣化が進んでいる場合は特にリスクの高い事例です。

棟板金は金属製につき飛散してしまうと近隣の住宅に破損被害を出してしまうだけでなく、通行人にぶつかるといった大きな事故に至る恐れもあります。

定期的な釘の締め直しが大切です。

棟瓦の歪み・ズレ

棟の劣化、ずれ

瓦屋根における棟は、熨斗瓦という瓦を積み上げ最上部に棟瓦を被せる形で施工されます。

強風の影響を受けてこの棟瓦がずれたり棟自体が歪んでしまうことがあります。

瓦を固定している銅線が、経年とともに緩んでいると発生しやすい事例です。

屋根材瓦・スレートの落下

瓦の剥がれ

強風によって瓦やスレートなどの屋根材が落下してしまうことがあります。

瓦自体は非常に耐久性が高く割れる等の破損はしづらく、重さがあるためズレや落下も起こりづらい建材です。

しかし万が一強風によって落下してしまうと、重さがある分落下した先に物が置いてあった場合被害が大きくなります。

またスレートも釘で固定してあるため本来は簡単には剥がれないものの、固定している釘の経年劣化が進行していると特に剥がれのリスクは高まります。

ベランダやカーポートの屋根の飛散

カーポート

これは台風を含む強風発生時に発生しやすい事例です。

ベランダやカーポートは住宅本体に比べて屋根が軽量であるため、屋根自体が飛ばされてしまうことがあります。

強風の影響を受けやすい屋根形状

強風による屋根および棟への影響の大きさは、形状や大きさなど様々な要因が左右します。

その要因のひとつが採用している屋根の形状です。

屋根形状の種類については、以下の記事で個別に紹介しているためぜひ併せてご覧ください。

【屋根の形状ガイド】イラストと写真で形状ごとの特性を紹介
屋根の形状にはたくさんの種類があることをご存知でしょうか。屋根と聞いて一番に思い浮かぶのは三角形の屋根かもしれませんが、実際に外を出歩いて見渡してみると様々な形の屋根があります。本記事では、主要な屋根の形状を紹介しています。

ベーシックな形状「切妻屋根」

切妻屋根 イラスト切妻屋根

イラストでもよく見かけるような所謂三角形の屋根で、ベーシックな屋根形状です。

軒下が大きく出ている家も多く、下からの強風に煽られ屋根材の一部が飛散してしまうことがあります。

スタイリッシュな「片流れ屋根」

片流れ屋根 イラスト片流れ屋根

片方にだけ傾斜のある、スタイリッシュな屋根形状です。

屋根が一方向に向いているため、屋根にかかる風圧が他の形状に比べて大きくなります。

格調高い雰囲気の「入母屋屋根」

入母屋屋根

神社仏閣にも多く使われる日本の伝統的な屋根形状です。

屋根が四方向に向いているため台風強度自体は高いものの、屋根の形状が複雑であるがために棟部分が強風の煽りを受けてトラブルに至ることが多いです。

屋根および棟が強風被害を受けないために

完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、最も可能性を抑えることができるのは「定期的な屋根点検」です。

適切な点検頻度は地域特性や屋根の建材によっても異なるものの、5年に1回程度行うと安心でしょう。

定期点検を行うことで正確に屋根の状態を把握することができ、必要に応じて補修などのメンテナンスを行うことができます。

瓦屋根の棟に関しては10~20年に1回程度、板金屋根の棟に関しては7~10年に1回程度、漆喰の補修や釘の締め直しといったメンテナンスを行うことが望ましいです。

屋根のてっぺん【屋根棟のメンテナンス】建材別に最適なメンテナンス方法
「屋根棟のメンテナンスって、いつ何をしたらいいの?」と思っている方に向けた記事です。屋根棟は定期的なメンテナンスが大切とはよく言うものの、屋根材によって最適なタイミングは異なります。主要な屋根材ごとにメンテナンスの頻度や依頼先を紹介します。

まとめ

強風被害に遭う前にメンテナンスを行えるよう、屋根の定期点検をぜひご利用ください。

我々屋根てっぺんリフォームも点検のご依頼承っております。

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屋根のてっぺんリフォームとは

東京・神奈川・山梨の創業80年を超える老舗瓦屋3社による、屋根のてっぺんにある棟(むね)についての情報発信サイトです。

建物の中でも非常に重要な役割を持つ棟ですがその認知度は低く、気付いた時には取り返しのつかない事態になった家を瓦屋として多く見てきました。

また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。

被害を未然に防ぐことが、老舗瓦屋としての使命と思い同じ志を持った3社共同で運営しております。