住宅のシロアリ被害は予防が大切!予防策をシロアリ被害の実例とともに紹介

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「シロアリ被害」というワードは聞いたことのある方も多いと思います。

シロアリ被害は発生してしまうと生活に大きな支障が出るため、住宅所有者にとって重大な懸念事項です。

この記事では、シロアリ被害の効果的な予防策について詳しく説明します。

正しく対策を行うことで、被害を未然に防ぎましょう。

シロアリ被害とは

シロアリ被害

シロアリは住宅(特に多いのは床下)の木材を食べてしまうため、住宅基礎を空洞化させるなど深刻な被害を発生させます。

実際に阪神淡路大震災で倒壊した家の多くは、シロアリ被害および腐朽被害があったようです。

国土交通省補助事業 シロアリ被害実態調査報告書によると、5,322棟のうち約19%(1,004棟)の住宅で床下にシロアリ被害が発生していることがわかりました。

シロアリ被害は古い家に限った話ではない

新築の住宅でも注意が必要

シロアリ被害と聞いて「うちはまだ築浅だから大丈夫」と思った方もいるのではないでしょうか。

しかし油断は大敵です。シロアリ被害は新築でも条件が揃えば発生する可能性があります。

高温多湿に要注意!

通気性が悪い住宅

シロアリは高温多湿で餌となる木材のある場所に発生します。

そのため家を建てた土地が、元々田んぼや湿地だった場所や周囲よりも土地が低い位置場所などは、湿気が溜まりやすくシロアリにとって居心地の良い環境です。

そのほかにも、雨樋から雨水を正しく排水せずに地面に垂れ流している場合も床下部分の湿度が上昇しシロアリが発生する可能性があります。

風通しの悪い住宅は注意が必要です。

雨樋から地面に雨水を垂れ流すリスクについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

雨水の地面垂れ流しはトラブルの原因に!雨樋からの正しい排水方法について
一般住宅のほとんどに設置されている雨樋ですが、この雨樋から流れ落ちた雨水を地面に垂れ流しにしていると、床下に湿気が溜まるなど様々なトラブルにつながります。今回の記事では、雨樋からの排水に関するトラブルおよび対処法について解説します。

基本的に住宅には防蟻措置が施されている

防蟻措置とは

シロアリ被害の発生リスクが高まる条件を紹介しましたが、住宅は「防蟻措置」を施すことが一般的です。

「防蟻措置」とはシロアリ被害の予防として土壌処理や木部処理などを行うことで、代表的なものに「バリア工法」があります。

床下に薬剤を散布する土壌処理や、予め薬剤を加圧注入した木材の使用や現場で木材に薬剤の塗布を行う木部処理などが義務づけられています。

防蟻措置が絶対ではない理由

ただし一部の専門業者が、知識や技術の不足により誤った処理を行っていることも事実です。

そのため経年の進んだ住宅でなくともシロアリ被害は十分に注意する必要があります。

また防蟻措置は永久的に効果が持続するものではありません。

防蟻措置で使用される薬剤の効果は、おおよそ5年と言われています。

薬剤は光や熱、水分などによって地面や木材で徐々に分解され次第に効果が弱まっていくためです。

5年を超えて突然効果がなくなるわけではありません、徐々に弱まっていきます。

したがって最後の方は初期の半分程度の効果しかない可能性が高いです。

シロアリ被害に遭わないために

新築時・リフォーム時にできること

床下に点検口を設置する

シロアリ被害が深刻化しやすい原因のひとつに、発覚のしづらさが挙げられます。

外観からは分からず床下は点検もしづらいため、気づかないうちに被害が進行してしまったケースです。

そのため床下に点検口を設置することで、床下に潜って点検を行うことができるようになり早期発覚の確立が上がります。

シロアリ被害を防ぐには定期的な点検が最も大切です。

また点検口の設置は、住宅基礎部分の点検や床下にある配管トラブル対応がしやすくなるというメリットもあります。

雨樋からの排水を適切に行う

雨水マス

雨水マス

雨水タンク

雨水タンク

上記でも触れた雨樋からの排水が原因でシロアリ被害に至ることを防ぐためです。

具体的には、直接側溝に流すか雨水マス(うすいます)へ流すことをおすすめします。

道路や川に面している住宅であれば、直接側溝に流す方法が最も簡単でしょう。

ガーデニングや家庭菜園、洗車などをご自宅で行っている方は、雨水を雨水タンクに溜めることも有効活用できて良いです。

基礎断熱工法を採用しない

基礎断熱工法とは、基礎コンクリートの立ち上がりと側面部分に断熱材を施工する工法です。

断熱材を使用することで、夏は涼しく冬は暖かく過ごせるというメリットがあります。

しかしその一方で断熱材には、素材が柔らかくシロアリが内部に侵入しやすいというデメリットもあります。

シロアリが住宅基礎と断熱材の間に蟻道をつくってしまうと点検時に発見しづらくなるため、知らぬ間に被害が進行するリスクが高まります。

基礎断熱工法が絶対悪ではないものの、特に湿度の高いエリアにおいてはシロアリ被害対策として基礎断熱工法を採用しないということもひとつの手でしょう。

シロアリが好む木材を避ける

シロアリが好みやすい木材と、そうでない木材があります。

好みやすい木材としては、エゾマツやスプルース、ホワイトウッドなどが挙げられます。

湿気が多く柔らかい木材を特に好むためです。

反対に比較的好まれない木材としては、ヒバやヒノキ、ローズウッド、イヌマキなどが挙げられます。

香りが良く固くて頑丈な種類の木材は、比較的シロアリの被害に遭いにくいです。

ただしこれらは傾向であり、絶対ではありません。

好まれない木材を使用したとしてもやはり定期点検に勝る対策はないでしょう。

日頃からできること

住宅周辺に木材や段ボールを放置しない

段ボールの放置は厳禁

木材はもちろん、段ボールもシロアリの餌となり得ます。

使用しないものはすぐに処分することが一番ですが、理由があって保管している場合は風通しの良い場所に置きましょう。

地面に直接置くと木材に湿気が移るため、特にシロアリを寄せ付けるリスクが上がります。

通気口の前に物を置かない

シロアリ対策としては風通しを良くすることは非常に大切です。

そのため通気口の前に物を置いて換気の妨げをしてしまわないよう、気を付けてください。

まとめ

シロアリ被害は発生してからでは対処が非常に大変です。

未然に防ぐことが大切であり、そのためには定期点検が最も有効です。

防蟻措置に使用される薬剤の効果が切れる前に、点検を行うことをおすすめします。


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