塩害から住宅を守るために知っておきたい海岸からの影響距離と防止策

屋根のメンテナンス

はじめに

塩害とは、海水に含まれる塩分が風に乗って飛散し、建物や設備、植物などに悪影響を与える現象です。特に海岸地域では、塩害による建物の劣化や設備の故障が深刻な問題となっています。海岸地域は、その美しい景観や利便性から人気の高い居住エリアですが、塩害による影響は避けて通れません。塩害対策を怠ると、住宅の寿命を縮めるだけでなく、安全性や快適性も損なわれる可能性があります。


塩害の影響範囲

海岸からの距離と塩害の程度

塩害の影響は、海岸からの距離に大きく左右されます。一般的に、海岸から5km以内は塩害の影響を受けやすく、特に1km以内は深刻な被害が出る可能性があります。しかし、風向きや地形によっても影響範囲は変動するため、注意が必要です。

地域や気候による影響の差異

同じ海岸地域でも、地域や気候によって塩害の程度は異なります。例えば、台風や季節風が強い地域、湿度が高い地域などは、塩害のリスクが高まります。また、冬季に降雪が多い地域では、融雪剤に含まれる塩分も塩害の原因となることがあります。

住宅への塩害の具体的な影響

外壁や屋根の劣化

塩分が外壁や屋根に付着すると、塗膜の剥がれやひび割れ、変色などを引き起こします。特に金属系の外壁材や屋根材は、腐食が進みやすく、寿命を縮める原因となります。定期的なメンテナンスを怠ると、建物の美観が損なわれるだけでなく、構造的な問題にも発展する可能性があります。

金属部分の腐食

塩分は、金属部分の腐食を促進します。ベランダの手すり、雨樋、エアコンの室外機など、金属製の部品は錆びやすく、放置すると機能不全や故障につながります。特に沿岸部では、潮風に含まれる塩分濃度が高いため、こまめな点検と防錆対策が不可欠です。

コンクリート構造への影響

コンクリートは、塩分が内部の鉄筋を腐食させることで、ひび割れや剥離を引き起こすことがあります。特に、海岸に近い建物や、海水を浴びる可能性のある建物では、注意が必要です。塩害によるコンクリートの劣化は、建物の耐久性を著しく低下させるため、早期の対策が重要となります。

電気設備や配線への影響

塩分は、電気設備や配線にも悪影響を与えます。配線の腐食による漏電や、電気機器の故障など、電気系統のトラブルを引き起こす可能性があります。漏電は火災の原因にもなりかねないため、定期的な電気設備の点検は非常に重要です。

塩害対策の基本

耐塩害性の高い建材の選定

塩害対策の基本は、耐塩害性の高い建材を選ぶことです。外壁材や屋根材、金属部品などは、塩害に強い素材や加工が施されたものを選びましょう。特に、海岸に近い地域では、塩分濃度の高い潮風に晒されるため、建材選びは非常に重要です。例えば、外壁材にはフッ素樹脂塗装やセラミック塗装が施されたもの、屋根材にはガルバリウム鋼板やステンレス鋼板など、耐食性の高い素材を選ぶことが望ましいです。

定期的なメンテナンスと清掃

塩分は、定期的なメンテナンスと清掃によって除去することが重要です。外壁や窓ガラス、金属部分は、定期的に水洗いし、塩分を除去しましょう。特に、台風や強風の後など、塩分が多く付着している可能性が高い場合は、早めに清掃を行うことが大切です。高圧洗浄機を使用したり、中性洗剤で丁寧に拭き取るなど、状況に応じて適切な方法で清掃を行いましょう。

防錆処理と適切な塗装

金属部分には、防錆処理や適切な塗装を施すことで、腐食を防ぐことができます。特に、海岸に近い建物や、海水を浴びる可能性のある建物では、定期的な塗り替えが必要です。防錆塗料を塗布したり、亜鉛メッキを施すなど、金属の種類や環境に合わせて適切な防錆処理を行いましょう。また、塗料も耐候性や耐塩害性の高いものを選び、定期的に塗り替えることで、金属部分の寿命を延ばすことができます。

植栽や防風林の活用

植栽や防風林は、塩分を含んだ風を遮断し、塩害の影響を軽減する効果があります。海岸に近い建物では、防風林となるような樹木を植えることを検討しましょう。防風林として適した樹種は、常緑樹で葉が密生しているものが望ましいです。また、潮風に強く、塩害に強い性質を持つ樹木を選ぶことが重要です。適切な植栽計画を立てることで、塩害対策だけでなく、景観の向上やプライバシーの保護にもつながります。

塩害地域での住宅設計のポイント

建物の配置と風向きの考慮

項目 説明
建物の配置と風向きの考慮 建物を配置する際には、風向きを考慮し、塩分を含んだ風が直接当たらないように工夫することが重要です。
開口部の設計と材料選び 窓やドアなどの開口部は、塩分が侵入しやすい箇所です。気密性の高いサッシや、耐塩害性の高いガラスを選ぶなど、材料選びに注意しましょう。
屋根形状と雨水排水計画 屋根形状は、雨水排水計画とともに、塩害対策において重要な要素です。雨水が適切に排水されるよう、勾配や排水溝を工夫しましょう。

建物を配置する際には、風向きを考慮し、塩分を含んだ風が直接当たらないように工夫することが重要です。

塩害と住宅設備

エアコンや給湯器の選定と設置

エアコンや給湯器は、塩害によって故障しやすい設備です。耐塩害仕様の製品を選び、設置場所も塩分が直接当たらないように工夫しましょう。特に室外機は風雨にさらされやすいため、防護カバーを設置したり、定期的な清掃を心掛けることが大切です。

太陽光発電システムの導入時の注意点

太陽光発電システムを導入する際には、塩害対策が必須です。塩害に強い素材を選び、定期的なメンテナンスを行いましょう。特にパネルの表面や接続部分は塩分が付着しやすいため、定期的な水洗いや専門業者による点検を推奨します。

塩害地域での生活上の注意点

洗濯物や車両への影響と対策

洗濯物や車両は、塩分が付着しやすく、劣化しやすいです。特に、海岸に近い地域では塩分濃度の高い風が吹くため、その影響は顕著です。洗濯物は室内干しにする、車両はこまめに洗車するだけでなく、可能であれば防錆処理を施すなど、対策を行いましょう。

家庭菜園やガーデニングへの影響

塩分は、植物の生育にも悪影響を与えます。土壌中の塩分濃度が高くなると、植物は水分を吸収しにくくなり、枯れてしまうこともあります。家庭菜園やガーデニングをする際には、耐塩性の高い植物を選ぶだけでなく、定期的な土壌検査を行い、必要に応じて土壌改良を行うなど、対策が必要です。

まとめ

塩害は、海岸地域に住む上で避けて通れない問題です。適切な対策を講じることで、住宅の寿命を延ばし、快適な生活を送ることができます。今後も、塩害対策に関する技術や情報は進化していくと考えられます。常に最新の情報を収集し、適切な対策を講じることが重要です。また、地域ごとの塩害リスクを把握し、対策を検討することが重要です。


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