「屋根棟のメンテナンスって、いつ、何をしたらいいの?」と思っている方に向けた記事です。
屋根棟は定期的なメンテナンスが大切とはよく言うものの、屋根材によっても最適なタイミングは異なります。
主要な屋根材ごとにメンテナンスの頻度や依頼先を紹介します。
尚、屋根棟がどこを指すのかわからない方は、以下の記事をご覧ください。
建材ごとに棟の最適なメンテナンス頻度を紹介
「棟瓦」の丈夫さとメンテナンス頻度の少なさ
耐久性
瓦の耐久性は非常に優れていて、耐用年数は50年以上と言われています。
瓦自体は基本的に経年劣化しません。
しかし瓦の隙間を埋めている漆喰は半永久的に維持できるものではなく、築10年頃から経年劣化し始めます。
劣化した漆喰の塗り替えが、瓦棟において最も発生頻度の高い修繕です。
また地震などの自然災害によって突発的に瓦の破損などが起きることもあります。
ただし瓦は丈夫な反面、重さがあることによって耐震性は然程高くないです。
トラブル事例
- 漆喰の欠け、ひび割れ
- 漆喰の変色
- 漆喰の剥がれ
- 棟瓦のずれ、歪み
- 棟瓦の飛散
- 棟瓦の破損
トラブルの詳細及び修繕については、以下の記事で詳しく説明しています。
メンテナンス頻度
漆喰の劣化に合わせて10~20年に1回程度の実施を推奨します。
「棟板金」の地震への強さと錆びへの注意点
耐久性
棟板金は釘で固定されているため、この釘が経年劣化により浮いてくることは避けられません。
1900年代頃まではこの金属板に使用される素材はトタンが主流だっため、棟板金は錆びやすい・劣化しやすいといったイメージを持つ人も多かったでしょう。
しかし2000年代に入ってからは主な使用素材がガルバリウム鋼板に変わり、錆びにも強くなり耐久性が上がりました。
また軽量なため瓦よりも耐久性は劣り積雪などで破損してしまうこともありますが、耐震性は優れています。
尚、金属製につき海沿いなど塩害の出やすい地域では、耐用年数は下がります。
ガルバリウム鋼板という屋根材については、以下の記事に詳細が載っています。
トラブル事例
- 釘の浮き
- 貫板の腐食
- 棟板金のずれ、歪み
- 棟板金の飛散
- 棟板金の錆び
トラブルの詳細及び修繕については、以下の記事で詳しく説明しています。
メンテナンス頻度
釘の浮きに合わせて7~10年に1回程度の実施を推奨します。
屋根のメンテナンス依頼先
メンテナンスは、実績のある「屋根屋さん」「瓦屋さん」に依頼することを推奨します。
優良な業者を探すには、まずは実績の有無を確認することが大切です。
HPやSNS上で、実例写真付きで実績を紹介している業者も多いのでぜひ活用してください。
また、複数業者に見積を作成してもらい比較するのも有効な検討方法です。
屋根の不具合は、ぱっと見てわかるような形で現れるとは限りません。
素人はもちろん不慣れな業者では内側の状態までは把握が難しく、対処すべき不具合を見落とす可能性があります。
的確な判断をするためにも、実績のある業者の見識に頼ることがおすすめです。
まとめ
日本は地震大国のため、耐震性を心配する方も多いと思います。
本記事では棟板金の方が耐震性が優れていると記載しましたが、比較するとの話であって決して棟瓦が脆く地震に弱いわけではありません。
屋根、特に瓦屋根における耐震について以下の記事にまとめているため、是非ご覧ください。
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また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。
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