雨樋は種類によって性能が変わる?形状別・素材別のメリットを徹底分析!

形状や素材ごとの特徴を解説 雨樋の種類 ブログ

雨樋は住宅の保護に欠かせない設備であり、その種類や素材によって性能や美観が大きく異なります。また、適切な雨樋を選ぶことは、建物の耐久性や外観に大きく影響を与えます。こちらの記事では、雨樋の種類と素材について深掘りし、それぞれの特性を解説します。

雨樋の役割

雨樋の役割

雨樋は、屋根から流れ落ちる雨水を集めて地面に排水するための設備です。建物の基礎や外壁を雨水の侵害から守り、腐食や劣化を防ぎます。また庭や基礎周辺の土壌を保護し、泥はねや浸食を防ぐ効果もあります。

雨樋はなんのためにつけるのか!住宅における雨樋の役割や雨樋の構造を紹介
日本の一般住宅のほとんどに設置されている「雨樋(あまどい)」について紹介します。一度は目にしたことのある方が多いと思いますが、雨樋の持つ役割や構造をご存知の方は少ないかもしれません。家において雨樋は非常に重要な役割を持っているため、雨樋を設置する理由を理解して頂けたら幸いです。

 

雨樋の形状

半円型

雨樋(半円型)

半円型の雨樋は、伝統的でありながらシンプルなデザインで設置が容易です。曲線を描く形状は、伝統的な住宅や瓦屋根と非常に調和しやすく、自然な印象を与えます。この形状は施工が比較的簡単でコストパフォーマンスが高いことから、多くの住宅で採用されています。ただし、流量が限定されているため、大雨の際には水が溢れる可能性があります。

角型

雨樋(角型)

角型の雨樋は、モダンで洗練された印象を与えるため現代的な建築に好まれます。このタイプは、半円型よりも多くの雨水を処理する能力があります。角型は、住宅の直線的なデザインと調和しやすく外観の一体感を高めることができます。

意匠型

意匠型雨樋は、デザイン性を重視したもので、独自の装飾や形状を持っています。このタイプは建物の個性を引き立てるために用いられ、美観を重視する住宅や商業施設で人気があります。価格は高めですが、デザイン性を追求する場合に適した選択肢といえます。

内樋型

内樋型は、建物のパラペット内部に設置され、外からは見えないスッキリとしたデザインが特徴です。これにより建物の外観を損なわずに済むため、デザイン性を重視する建物に採用されることが多いです。内樋型は、建物の一体感を高めるための選択として優れています。

 

雨樋の素材

塩化ビニル樹脂

雨樋(塩ビ製)

塩化ビニル樹脂は、軽量で錆びにくく、コストパフォーマンスが高いため、広く使用されています。この素材は耐久性が高く、住宅や商業施設で人気があります。ただし紫外線に弱く、長期間の使用で劣化が進む可能性があるため、定期的なメンテナンスが必要です。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板は、亜鉛とアルミニウムの合金で、耐候性と耐食性に優れています。この素材は強風にも耐えることができ、台風の多い地域で特に推奨されます。ガルバリウム鋼板は、金属の質感が高級感を演出し、瓦屋根とよく調和します。

雨樋(銅製)

銅製の雨樋は、非常に耐久性が高く、時間が経つにつれて独特の緑青が発生し、美しい風合いを持続します。この素材は伝統的な建物に非常によく合い、高級感を求める住宅に適しています。初期コストは高めですが、メンテナンス頻度が少なく済むため、長期的にはコストパフォーマンスが良好です。

アルミニウム

アルミニウムは、軽量で錆びにくい素材として知られています。耐食性が高く、塗装がしやすいため、多様な色に対応できることが特徴です。アルミニウムは、現代的なデザインの住宅に適しており、軽量でありながら強度があるため、施工も簡単です。

ステンレス

ステンレスは非常に高い耐久性を持ち、錆びにくい素材として知られています。特に海岸地域や工業地帯などの厳しい環境条件下でも劣化しにくく、耐食性が求められる場所に最適です。初期投資は高いですが、長期的な耐久性とメンテナンスコスト削減を考慮すると、優れた選択肢です。

 

雨樋選びのポイント

雨樋

気候条件

雨樋を選ぶ際には、地域の気候条件を考慮することが非常に重要です。特に台風や豪雨が多い地域では、耐久性と排水能力の高い雨樋が必要です。例えば、ガルバリウム鋼板やステンレスの雨樋は、耐候性に優れており、過酷な気象条件でも長期間にわたりその性能を維持できます。また雪が多い地域では、雪の重さに耐える強度のある雨樋が必要です。

建物のデザイン

雨樋は建物の外観に大きな影響を与えるため、デザイン選びは慎重に行うべきです。伝統的な日本家屋には銅製の雨樋や半円型の雨樋が、自然な風合いを演出し建物全体の美観を引き立てます。一方、現代的でモダンなデザインを求める場合は、角型の雨樋や意匠型の雨樋を選ぶとよいでしょう。これらは洗練された外観を持ち、建物のスタイルと調和します。また、塩化ビニル樹脂やアルミニウムの雨樋は、豊富なカラーオプションがあり、外壁や屋根の色と合わせることで一体感のあるデザインが可能です。

メンテナンスとコスト

雨樋の素材によってメンテナンスの頻度や方法が異なるため、選ぶ際にはその手間も考慮に入れることが重要です。塩化ビニル樹脂やアルミニウムの雨樋は、比較的メンテナンスが簡単であり、定期的な清掃だけで良好な状態を維持できます。しかし紫外線に弱いため、長期間使用する場合は色あせの可能性もあります。ガルバリウム鋼板やステンレス、銅の雨樋は、耐久性が高く長持ちするためメンテナンスの手間を軽減できますが、初期費用が高いことがデメリットです。

 

まとめ

雨樋は、住宅の耐久性と美観を維持するために欠かせない重要な設備です。その種類や素材を正しく選ぶことで、建物を効果的に保護し長期的なコストを抑えることができます。今回紹介した情報を参考にして、あなたの住宅に合った雨樋を選んでください。

 


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