アスファルトシングル屋根とは、文字通りアスファルトシングルを使用した屋根です。
アスファルトシングルには定期的な塗装が必要と考える方も多いですが、正直これは専門業者によっても意見の分かれるところです。
こちらの記事ではアスファルトシングルの特徴およびメンテナンスについて解説します。
アメリカで定番の屋根材「アスファルトシングル」
アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ表面に石粒を吹き付け接着するという方法で作られています。
アメリカでは定番の屋根材です。
アスファルトシングルの良い点
耐震性の高さ
アスファルトシングルの重量は瓦の4分の1、スレートの2分の1と非常に軽いです。
そのため屋根にかかる負担が小さく、地震の揺れによる影響も少ない耐震性の高い屋根材と言えます。
地震の多い日本においては、この耐震性の高さは大きなメリットでしょう。
工事の手軽さ
アスファルトシングルは施工の難易度が低いという特徴があります。
そのため、施工する職人ごとの技術力による仕上がりの差が出にくいです。
依頼する専門業者選びに困らないというメリットがあります。
また他の屋根材と比較して工事費用も安価です。
雨漏りのしづらさ
多くの屋根材が、施工に際して固定するため釘やビスを用います。
固定に必要とはいえ、やはり穴が空いている分そこから雨水が内部に侵入するリスクは高まります。
対してアスファルトシングルは施工の際に釘やビスなどで穴を開けず、専用の接着剤で固定するため雨漏りを起こしづらいです。
デザインの自由度の高さ
アスファルトシングルはカラーバリエーションが豊富で、柔らかい屋根材につき幅広い屋根形状への適用も可能です。
そのため非常にデザインの自由度が高いと言えるでしょう。
柔らかい屋根材はあまりないため、例えば瓦や金属屋根材では難しい曲線的な屋根形状にも採用することができます。
横から見たときにかまぼこのような形状をした、アーチ屋根も施工が可能です。
屋根材と屋根形状には相性があるため、興味のある方はぜひ以下の記事をご覧ください。
アスファルトシングルの注意点
耐風性の低さ
アスファルトシングルは軽量な屋根材であることから、強風に弱いです。
そのため高台や台風の多い地域には不向きで、特に風の影響を受けやすい片流れ屋根には向きません。
台風発生時などは強風の煽りを受けて、アスファルトシングルがめくれてしまうことがあります。
酷い場合は、めくれたアスファルトシングルがそのまま飛散してしまう可能性もあります。
片流れ屋根がどのような屋根か気になる方は、以下の記事をご覧ください。
主要な屋根形状の特徴をそれぞれ解説しています。
表面の石粒の経年劣化
アスファルトシングルの表面についている石粒は経年劣化します。
経年劣化すると徐々にとれてくるため、住宅周辺や庭に石粒が落ちているなんてこともあります。
落下してくることのデメリットは、雨樋の詰まらせるリスクがあることや、表面が傷つきやすくなることです。
雨樋は詰まると水漏れを起こす可能性が高いため、定期的に屋根や雨樋を掃除することをおすすめします。
雨樋の掃除については、以下の記事でまとめています。
アスファルトシングルに塗装は必要か
主たる目的は美観の向上
アスファルトシングルはメンテナンスとして塗装が可能です。
しかしそれは耐久性を向上させるためというよりは、美観を向上させるためと言って良いでしょう。
塗装に際して高圧洗浄を行うため、カビやコケの発生を防ぐこともできます。
もちろん塗装によって多少は耐久性向上の効果も見込めるでしょう。
また石粒の落下が気になる場合は塗装によって改善も叶います。
ただし塗装によって劇的に寿命が伸びるわけではありません。
アスファルトシングルのメンテナンス
20~30年に1回はリフォーム
アスファルトシングルの耐用年数は20~30年程度です。
寿命に合わせてリフォームを行ってください。
屋根の状態によって適切なリフォーム方法は異なります。
専門業者に見てもらったうえで、適切な工事を行ってください。
部分補修も可能
アスファルトシングルが一部めくれてしまった場合などは、部分補修も可能です。
程度にもよるものの比較的手軽な工事で部分補修を行えるため、工事費用も抑えることができます。
めくれたアスファルトシングルをそのまま放置していると、内部に雨水が侵入し雨漏りのリスクを上げてしまいます。
まとめ
アスファルトシングルは軽量で耐震性が高く工事も手軽で、雨漏りも起こりづらく、加えてデザインの自由度も高い屋根材です。
ただしメリットが多い一方でもちろんデメリットもあります。
アスファルトシングルに限らず、屋根材選びはメリット・デメリット両方を踏まえたうえで行ってください。
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