屋根の板金が浮いている?放置するリスクと修繕方法を徹底解説!

屋根の板金の浮き 放置のリスクと修繕 ブログ

屋根の板金が浮いているのが気になったことはありませんか?

屋根のメンテナンスを怠ると、建物全体の寿命に影響を与える可能性があります。

その中でも屋根の板金が浮く問題は、見過ごされがちですが、非常に重大なリスクを伴います。

この記事では、屋根の板金が浮いている状態について、その原因やリスク、そして修繕方法について詳しく解説します。

また、定期的な点検とメンテナンスの重要性についても触れ、建物の安全と耐久性を保つための具体的な対策をご紹介します。

屋根の板金が浮いているとは?

屋根板金の基本知識

屋根板金とは、屋根の頂点や隅など、特に雨水が浸入しやすい部分を覆うための金属板のことを指します。これらは屋根全体の耐久性を高め、雨水の侵入を防ぐ重要な役割を果たします。金属素材であるため、耐久性が高く、長期間にわたりその機能を保つことが期待されます。

浮いている状態の具体例

屋根の板金が浮いている状態は、板金が本来固定されているべき位置から浮き上がり、隙間が生じている状態を指します。この状態が放置されると、雨水が浸入しやすくなり、屋根全体の構造に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、板金の端が浮き上がっている、釘が抜けている、などの状態が見られます。

 

板金の種類と役割

棟板金

棟板金

棟板金は、屋根の頂点部分に取り付けられ、屋根の両側を結合している板金です。雨水の侵入を防ぐだけでなく、屋根全体の強度を高める役割を果たします。経年劣化により、釘が緩むことが多く、定期的な点検が必要です。

谷板金

谷 谷板金 谷樋

谷板金は、屋根の谷部分に取り付けられ、雨水が集中する箇所を保護します。この部分は雨水が集まりやすいため、錆びやすく、穴が開くことで雨漏りの原因となることがあります。

軒先水切り

軒先 軒瓦

軒先水切りは、屋根の端部に取り付けられ、雨水が建物の内部に侵入するのを防ぐ役割を果たします。雨水を効率よく排水するための重要な部材です。

けらば水切り

けらば

けらば水切りは、屋根の端部に取り付けられ、雨水が側面から浸入するのを防ぎます。風が強い地域では特に重要な役割を果たします。

雨押え水切り

雨押え水切りは、屋根と壁の接合部分に取り付けられ、雨水の浸入を防ぎます。特に、屋根の傾斜が少ない場合に重要です。

 

板金が浮く原因

板金の伸縮

金属は気温の変化により膨張・収縮を繰り返します。これにより、板金が固定されている位置からずれてしまい、浮きが発生することがあります。特に、トタン屋根などでは顕著です。

釘の劣化や腐食

棟板金 釘

板金を固定する釘が経年劣化や腐食により、固定力を失うことがあります。これにより、板金が浮いてしまう原因となります。錆びた釘は特に注意が必要です。

下地材の腐食や反り

板金の下にある下地材(貫板)が腐食や反りを起こすと、板金の固定が不十分になり、浮きが発生することがあります。特に木製の貫板は湿気に弱く、腐食しやすいです。

 

板金の浮きを放置するリスク

風で飛ばされる危険性

板金が浮いた状態を放置すると、強風時に板金が飛ばされる可能性があります。飛ばされた板金が他の建物や人に当たると、大きな被害を引き起こす可能性があるため危険です。

雨漏りのリスク

浮いた板金の隙間から雨水が侵入し、屋根内部に浸水することで雨漏りが発生します。これにより、建物内部の構造が腐食し、重大なダメージを受けることがあります。

浮きの箇所が広がる

放置すると、浮いている箇所がさらに広がり、修繕がより困難かつ高額になる可能性があるため、早期発見と対処が重要です。

 

浮いている板金の修繕方法

新しい板金と下地材への交換

板金が浮いている場合、修繕方法としては新しい板金と下地材への交換が最も一般的です。これにより、長期間にわたり安定した屋根の状態を保つことができます。

修繕の具体的手順

  1. 棟板金を止めている釘を外す
  2. 下地材に取り付けられている棟板金を外す
  3. 下地材を取り外す
  4. 必要があれば、ビス穴を埋める
  5. 新しい下地材を取り付ける
  6. 新しい棟板金を取り付ける

修繕には専門知識が必要なため、信頼できる業者に依頼することをおすすめします。

板金の浮きを防ぐためのメンテナンス

メンテナンス

定期点検の重要性

定期的な点検を行うことで、板金の浮きやその他の異常を早期に発見することができます。点検は少なくとも年に一度は行うことが推奨されています。

予防策としてのメンテナンス方法

予防策としては、以下のメンテナンス方法があります。

  • 釘やビスの定期的な締め直し
  • 下地材の交換や補修
  • 防水塗装の再塗装

 

まとめ

屋根の板金が浮いている状態を放置すると、強風で飛ばされたり、雨漏りが発生する危険性があります。また、浮きが広がることもあります。このようなリスクを避けるためには、定期的な点検とメンテナンスが必要です。板金の浮きの原因には、金属の伸縮、釘の劣化、下地材の腐食などがあります。これらを早期に発見し対処することで、大きなトラブルを防げます。屋根の状態を定期的に確認し、異常が見られたら迅速に対応することで、建物の耐久性と安全性を保つことができます。

 


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