屋根材モニエル瓦とセメント瓦の違い:それぞれの特徴や粘土瓦との比較を紹介

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屋根材には様々な種類があります。

モニエル瓦やセメント瓦もその一種です。

こちらの記事では、モニエル瓦とセメント瓦の違いについて紹介します。

尚、瓦の種類については以下の記事で紹介しているためぜひ併せてご覧ください。

【瓦の種類ガイド】素材ごとに特徴がある!魅力や費用を紹介
素材ごとの瓦の特徴を紹介しています。素材が異なると、見た目はもちろん耐久性やメンテナンス内容も異なります。瓦屋根を検討する際は、見た目の好みだけでなくご自身の生活スタイルや予算、居住地域の気候に合った素材を選ぶことをおすすめします。

モニエル瓦とセメント瓦

セメント瓦とは

セメント瓦とは、セメントを主原料とした瓦です。

特にセメント瓦の中でもプレスセメント瓦が代表的で、基本的にはセメント瓦と言うとプレスセメント瓦を指します。

粘土瓦とは異なり焼き上げる工程を踏まないため、大量生産がしやすい瓦です。

生産効率の高さが費用を抑えることに寄与しています。

塗装が施されているためカラーバリエーションも豊富です。

モニエル瓦とは

モニエル瓦とは、コンクリートに砂利を混ぜたものを主原料とした瓦です。

そのため「コンクリート瓦」と呼ばれることもあります。

モニエル瓦は元々商標名で、市場におけるシェア率が高まり瓦の種類として呼称が使用される機会が増えました。

モニエル瓦はセメント瓦の中の一商品であるため、モニエル瓦もセメント瓦の一種です。

つまり「セメント瓦とモニエル瓦って一緒?」という質問への回答は「ほぼ同じ」となります。

元々ヨーロッパから輸入された瓦で、日本では1970~1980年頃に人気を博しました。

2010年に日本モニエル株式会社がなくなってしまったため、現在日本では製造されていません。

 

セメント瓦・モニエル瓦のメンテナンス

屋根材の再塗装

セメント瓦とモニエル瓦の共通点のひとつに、防水性の低さが挙げられます。

セメントには吸水性があり、雨水を吸ってしまうためです。

そのためセメント瓦やモニエル瓦の表面には塗装が施されています。

しかし経年劣化により表面の塗膜は剥げてきてしまうため、定期的に塗装を行うことが推奨されています。

ただしモニエル瓦に関しては、表面にスラリー層があるため高圧洗浄を丁寧に行ってから塗装を行う必要があります。

カバー工法は不可

屋根のリフォームを行う場合、主に2つの選択肢があります。

葺き替えとカバー工法です。

葺き替えと比べて手軽な工事で済むため需要も高まっていますが、セメント瓦とモニエル瓦のリフォームにあたってはカバー工法を選択することができません。

カバー工法は、重い屋根材には向かないためです。

リフォームを行う場合は、葺き替えを行う必要があります。

カバー工法については以下の記事で詳しい解説を行っています。

屋根のリフォーム「カバー工法」:葺き替えとの違いや人気の秘訣について
アスファルトシングル屋根とは、アメリカを中心に海外で普及率の高い屋根です。アスファルトシングル屋根は防水性の高い屋根材ではあるものの、経年劣化が進むと雨漏りが発生することがあります。こちらの記事では、そんなアスファルトシングル屋根における雨漏りについて紹介します。

 

セメント瓦・モニエル瓦の需要

手軽に瓦のデザインを楽しめる屋根材として一時は人気を博した屋根材ですが、現在は使用される機会が減っています。

理由は、粘土瓦の価格が以前に比べて抑えられるようになったためです。

粘土瓦に比べて安価であることがセメント瓦・モニエル瓦の長所でしたが、粘土瓦の価格が下がったことで長所が薄れてしまいました。

また耐久性は粘土瓦の方がはるかに優れているため、瓦のデザインが好きで耐久性の高い屋根材を希望する人は粘土瓦を選ぶ傾向にあります。

 

まとめ

セメント瓦とモニエル瓦は、セメントを主原料とした屋根材です。

粘土瓦に比べて安価であったことから手軽に瓦のデザインを楽しめる屋根材として人気を博しましたが、近年は粘土瓦の価格が落ち着いたことから需要が下がっています。

またモニエル瓦に関しては、2010年に日本モニエル株式会社がなくなったことにより現在製造されていません。

セメント瓦やモニエル瓦を使用している屋根では、メンテナンスとして定期的に塗装を行うことをおすすめします。

表面の塗膜の剥げを抑え、劣化を遅らせることができるためです。

 


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