屋根の種類の中に、コロニアル屋根というものがあります。
コロニアルという屋根材を使用した屋根のことで、コロニアルは人気のある屋根材の一種です。
またコロニアルは、スレートと混同されることが多々あります。
こちらの記事ではコロニアル屋根について紹介します。
コロニアルとカラーベスト
コロニアルとカラーベストは、実はスレートのことです。
コロニアルとカラーベストはスレートの商標名で、市場シェア率が非常に高かったことから屋根材の種類として呼ばれることが増えました。
どちらも屋根材メーカーのクボタ(現ケイミュー)が発売した商品です。
業者・職人の中には、スレートを指してコロニアルやカラーベストと呼ぶ人もいます。
スレート(コロニアル・カラーベスト)の特徴
セメントを主原料とした屋根材
スレートには天然スレートと化粧スレート(人工スレート)の2種類があり、一般住宅に使用されるものはほぼ化粧スレートです。
天然スレートは天然の岩石「粘板岩」を加工してつくられるため非常に高価で、一般住宅への使用には向いていません。
そのため一般的には、スレート=化粧スレートを指します。
化粧スレートは、セメントに繊維質の材料を混ぜた板状の屋根材です。
耐用年数は20~25年程度と言われています。
カラーバリエーションが豊富
スレートは多くのメーカーが発売しており、カラーバリエーションが豊富です。
屋根の色にご希望がある方には最適な屋根材でしょう。
工事費用が比較的抑えられる
スレートは扱える業者が多いこともあり、比較的工事費用が安価です。
また扱える業者が多いため業者選びがいやすいとも言えます。
ひび割れや欠けが起こりやすい
スレートは薄い屋根材です。
頑丈な屋根材である瓦などと違って、ひび割れや欠けが起こりやすいです。
施工に不慣れな業者だと、屋根に登ったときに力のかけ方を誤り踏み割ってしまうこともあります。
スレートのメンテナンス
スレートの再塗装
スレートは経年とともに塗装が剥げてくるため、メンテナンスとして再塗装を行うことをおすすめします。
塗装が剥げると耐久性が低下し劣化が加速するためです。
もちろん、劣化が進んだスレートに再塗装を行っても根本解決にはなりません。
しかし定期的に再塗装を行うことによって、劣化を遅らせることができます。
スレートの部分補修
スレートはひび割れや欠けが起こりやすい屋根材です。
自然災害などでスレートにトラブルが起こってしまった場合、程度によっては部分補修を行うこともできます。
業者に状態を確認してもらい、適切な補修内容を提案してもらってください。
まとめ
コロニアルやカラーベストは、スレートの商標名の一種です。
つまりコロニアルやカラーベストとスレートは同じものです。
スレートはセメントを主原料とした薄い板状の屋根材で、カラーバリエーションが豊富で施工費用も比較的安価です。
しかし薄い屋根材であるため瓦などの丈夫な屋根材に比べると、ひび割れや欠けが起こりやすい傾向にあります。
適切なメンテナンスを行い、トラブルを未然に防ぐことが大切です。
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