本記事では、屋根のてっぺん棟に設置される換気部材「換気棟(かんきむね)」について、設置費用やメンテナンスについて紹介します。
これから換気棟の設置やメンテナンスを検討している方の参考になれば幸いです。
換気棟の設置費用の相場
換気棟の設置費用は1か所あたり25,000円〜が相場です。
家1棟あたり1〜3個の換気棟をつけることが多いため、家の規模や予算を加味して設置数を決めることをおすすめします。
また、屋根の形状によっても費用は前後する可能性があります。
修繕に関しては必要な修繕の度合いによって大幅に費用は変動するため、事前に必ず業者に見積を作成してもらいましょう。
換気棟のメンテナンスは必要か
経年劣化が発生する可能性がある
換気棟も屋根棟やそのほかの家の部材と同様に、定期的なメンテナンスが必要です。
屋根のてっぺんという設置場所故に、天候の影響を受けやすく経年劣化は避けられません。
換気棟は、錆びにくく耐久性に優れた「ガルバリウム鋼板」でできているものがほとんどです。
したがって丈夫ではあるものの、棟板金同様に経年劣化で穴が開いてしまうこともあります。
雨漏りを引き起こさないためにも、最低でも5年に1回、できれば年1回程度のメンテナンスがおすすめです。
経年劣化が起きた場合の修繕内容
釘やビスの締め直し
太陽熱による熱膨張や、腐食などによって徐々に釘やビスが抜けてきてしまうことがあります。
そのため定期的に釘やビスの浮きをチェックして、必要に応じて締め直しを行う必要があるのです。
これは棟板金自体の劣化においても言えることで、詳しくは以下の記事でも紹介しています。
シーリング材の補修
換気棟と棟板金との取り合い(接合部分)には、シーリング材と呼ばれるものが使用されています。
シーリング材は屋根材同士や屋根と窓枠などの様々な接合部分に使用されており、重要な役割のひとつが防水性の向上です。
5年前後で経年劣化が始まるため、ひび割れや肉痩せが発生した場合は補修を行います。
錆止めの塗装し直し
換気棟に錆びや色褪せが発生すると、雨水が内部に侵入しやすくなります。
また錆びを放置して進行してしまうと、最悪の場合穴が開いてしまうこともあるのです。
そうなれば当然雨漏りに繋がります。
定期的なメンテナンスを行い、錆びてしまう前に錆止めを塗装し直すことが望ましいです。
換気棟から雨漏りするって本当?
換気棟の設置タイミングは、新築時か屋根のリフォーム時が大半です。
設置する際の具体的な手順は、まず屋根棟部分にある棟板金(むねばんきん)と貫板(ぬきいた)を取り外します。
撤去後は換気棟を取り付ける箇所に穴をあけ、屋根裏の空気を逃がすための通気口を作ります。
雨漏りを防ぐためにひび割れなどをシーリング材で補修し、防水シートを使用することでしっかりと防水対策を行ったうえで換気棟を設置すれば完了です。
新築時リフォーム時いずれにしても、この防水対策をしっかり行えば穴が開いているからといって雨漏りの心配はありません。
熟練の職人が所属する屋根屋さんに施工を依頼することをおすすめします。
まとめ
換気棟の設置費用の相場は1か所あたり25,000円〜と聞いて、高額に感じられたでしょうか。
定期的にメンテナンスを行っていれば、大幅な劣化が発生して新たな換気棟の設置し直しといったことはあまり起こりません。
換気棟は必ず設置しなければいけないものではないものの、設置するメリットも大きいものです。
換気棟の役割については、以下の記事で詳しく紹介しています。
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