本記事では、換気棟の設置方法や費用についてご紹介しています。
換気棟とは屋根棟に設置する換気システムで、設置することによって室内の熱気や湿気を抑えることができるのです。
詳しい役割やメリットを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
換気棟の設置方法
換気棟の設置タイミングの大半は、新築時か屋根のリフォーム時や修理時です。
新築時ではなく後から換気棟を取り付ける場合は、屋根に穴をあけて設置することになるため施工に不備があれば雨漏りが発生する可能性もあります。
設置の際は、実績のある屋根屋さんや瓦屋さんに依頼することが大切です。
具体的な作業手順としては、まず屋根棟部分にある棟板金(むねばんきん)と貫板(ぬきいた)を取り外します。
撤去後は換気棟を取り付ける箇所に穴をあけ、屋根裏の空気を逃がすための通気口を作ります。
しっかりと防水対策を行ったうえで、換気棟を設置すれば完了です。
防水対策とは、雨漏りを防ぐためにひび割れなどをシーリングで補修したり防水シートを使用することで雨漏りを予防することを指しています。
設置費用
換気棟の設置費用は1か所あたり25,000円〜が相場です。
1棟あたり1~3個の換気棟を設置することが多いため、総額75,000円〜になります。
もちろん屋根の形状や家の大きさにもよって費用は異なるため、設置を検討している方は実際に屋根を見てもらったうえで見積を作成してもらうと良いでしょう。
換気棟のメンテナンス
換気棟も屋根棟やそのほかの家の部材と同様に、定期的なメンテナンスが必要です。
屋根のてっぺんという設置場所故に、天候の影響を受けやすく経年劣化は避けられません。
特に強い風圧が発生する台風が起きた後は、念のため点検をしておくと安心です。
もしトラブルが発生していたとしても、早期発見することで軽度の補修で済むこともあり結果として換気棟の寿命を長くすることができるでしょう。
錆止めの塗装
換気棟に使われる主な素材ガルバリウム鋼板は一昔前まで使用されてきた素材に比べると耐久性に優れてはいるものの、金属である以上錆びに弱いという特性があります。
錆びてしまうと雨水が染み込みやすくなるため、状態によっては交換の必要が発生します。
定期的なメンテナンスを行い、錆びてしまう前に錆止めを塗装し直すことが望ましいです。
釘やビスの締め直し
これは棟板金自体にも言えることですが、経年劣化により金属を固定している釘やビスが浮いてきてしまうことがあります。
太陽熱による熱膨張や、腐食などによって徐々に釘やビスが抜けてきてしまうのです。
その場合は釘やビスの締め直しが必要なります。
シーリング材補修
棟板金との隙間を埋めるために使用されるシーリング材は、おおよそ5年前後で経年劣化します。
具体的には、ひび割れや肉痩せといって隙間ができてしまうのです。
この隙間から雨水が入り込めば雨漏りに繋がるため、シーリング材の補修が必要となります。
まとめ
屋根の形状や家の大きさなどによって多少費用は前後するものの、換気棟の設置はそれほど高額にはなりません。
一度設置したらそれっきり、とはいかないものの数か月おきにメンテナンスが必要なわけでもありません。
設置することで家の寿命を延ばすことにも繋がるため、これから家を建てる方やリフォームをする方はぜひ一度ご検討ください。
設置やメンテナンスの検討にあたりどこに相談したらいいかわからない場合は、ぜひ我々にご相談いただければと思います。
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