瓦棒葺きとは? 読み方・種類・メリット・デメリットを徹底解説!

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はじめに

「かわらぼうぶき」という言葉を聞いたことはありますか?

近年、おしゃれな住宅や店舗で見かけることが増えた瓦棒葺き。金属屋根ならではのスタイリッシュな見た目と、高い耐久性から注目を集めています。

この記事では、瓦棒葺きの基礎知識から、メリット・デメリット、他の屋根材との違いまで、詳しく解説していきます。屋根のリフォームや新築を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

瓦棒葺きとは? 読み方と特徴を解説

瓦棒葺き(かわらぼうぶき)とは、金属板を縦に重ねて葺く屋根の工法です。金属板の継ぎ目を、瓦棒と呼ばれる棒状の部材で固定するのが特徴です。

瓦棒葺きは、そのシンプルな構造と美しい仕上がりから、近年住宅だけでなく、店舗や倉庫など様々な建物に採用されています。

瓦棒葺きの歴史

瓦棒葺きの歴史は古く、日本では江戸時代から使われてきました。 当時は銅板が主流でしたが、明治時代以降はトタン、そして現代ではガルバリウム鋼板やステンレスなど、様々な素材が使われるようになりました。

銅板葺きの屋根は、神社仏閣などに見られるように、経年変化による独特の風合いが魅力です。 一方で、ガルバリウム鋼板は、耐久性や耐候性に優れ、軽量で扱いやすいことから、現在では瓦棒葺きの主流となっています。

瓦棒葺きの種類

瓦棒葺きには、瓦棒の形状や葺き方によって、いくつかの種類があります。

立平葺き(たてひらぶき)

最も一般的な種類で、瓦棒が垂直に立ち上がっているのが特徴です。 シャープな印象で、モダンな建物によく合います。

一文字葺き(いちもんじぶき)

瓦棒が水平に葺かれている種類です。 和風建築によく合います。

本瓦棒葺き(ほんがわらぼうぶき)

瓦棒を2本使い、より強度を高めた種類です。 伝統的な建築物によく見られます。

瓦棒葺きのメリット・デメリット

瓦棒葺きには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

特徴 メリット デメリット
耐久性 金属屋根のため、耐久性に優れており、長持ちします。 初期費用が高い
軽量 瓦屋根などに比べて軽量なため、建物の負担を軽減できます。 遮音性が低い
耐震性 軽量で柔軟性があるため、地震に強いという特徴があります。 熱伝導率が高い
デザイン性 シンプルでモダンなデザインは、様々な建築物に調和します。
防水性 正しく施工すれば、雨漏りの心配がほとんどありません。
メンテナンス性 表面が滑らかで、汚れがつきにくく、メンテナンスが容易です。

メリット

  • 耐久性が高い
    金属屋根のため、耐久性に優れており、長持ちします。ガルバリウム鋼板の場合は、30~50年程度の耐用年数があります。
  • 軽量
    瓦屋根などに比べて軽量なため、建物の負担を軽減できます。地震の揺れによる建物の倒壊リスクを低減できる点もメリットです。
  • 耐震性が高い
    軽量で柔軟性があるため、地震に強いという特徴があります。
  • デザイン性が高い
    シンプルでモダンなデザインは、様々な建築物に調和します。カラーバリエーションも豊富なので、建物の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
  • 防水性が高い
    正しく施工すれば、雨漏りの心配がほとんどありません。
  • メンテナンスがしやすい
    表面が滑らかで、汚れがつきにくく、メンテナンスが容易です。

デメリット

  • 初期費用が高い
    他の屋根材に比べて、初期費用が高くなる傾向があります。しかし、耐久性が高く、メンテナンス費用が抑えられるため、長期的なコストパフォーマンスは優れています。
  • 遮音性が低い
    金属屋根のため、雨音が響きやすいというデメリットがあります。ただし、断熱材と組み合わせることで、遮音性を向上させることができます。
  • 熱伝導率が高い
    夏は暑く、冬は寒くなりやすいという特徴があります。断熱材をしっかりと施工することで、このデメリットを軽減することができます。

瓦棒葺きの素材

瓦棒葺きに使用される素材は、主に以下の3種類です。

  • ガルバリウム鋼板
    アルミと亜鉛で鉄板をメッキした素材です。耐久性、耐候性、耐熱性に優れており、現在最も主流の素材です。
  • ステンレス
    錆びにくく、耐久性に優れた素材です。高級感があり、モダンな建物によく合います。
  • 銅板
    経年変化による美しい風合いが特徴です。寺院や神社などの伝統的な建築物によく使われます。

7. 瓦棒葺きと他の屋根材との比較

瓦棒葺きと他の屋根材を比較してみましょう。

屋根材 メリット デメリット 費用 耐久年数 デザイン
瓦棒葺き 軽量、耐震性が高い、デザイン性が高い 遮音性が低い、初期費用が高い 30~50年 モダン
耐久性が高い、断熱性が高い 重量がある、耐震性が低い、初期費用が高い 50~100年 和風
スレート 安価、施工が容易 耐久性が低い、割れやすい 20~30年 洋風
金属屋根 軽量、耐震性が高い、デザイン性が高い 遮音性が低い、熱伝導率が高い 20~40年 モダン

まとめ

この記事では、瓦棒葺きについて、読み方から種類、メリット・デメリットまで詳しく解説しました。

瓦棒葺きは、耐久性、耐震性、デザイン性に優れた屋根材です。軽量で、地震に強く、メンテナンスがしやすいという点も大きなメリットです。

一方で、初期費用が高く、遮音性が低いというデメリットもあります。しかし、長期的なコストパフォーマンスを考えると、瓦棒葺きは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

屋根のリフォームや新築を検討している方は、ぜひ瓦棒葺きを検討してみてはいかがでしょうか。

 


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