瓦屋根の棟瓦積み替え工事|劣化原因と修理方法、費用のポイントを徹底解説

手順やメリットとは?棟瓦の積み替え工事 ブログ

棟瓦は屋根のてっぺんに位置し、屋根全体の安定性と耐久性を支える重要な部分です。しかし、年月とともに劣化し、適切に機能しなくなることがあります。このため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。特に、棟瓦の積み替え工事は、屋根の問題を未然に防ぐために非常に重要な作業です。本記事では、棟瓦の役割からその積み替え工事の手順、メリット、そして火災保険を活用する方法について詳しく解説します。

棟瓦の役割と重要性について

瓦屋根 棟瓦

棟瓦は、屋根の最上部に配置され、屋根全体を一体化させる役割を果たします。これにより、屋根全体の構造が安定し、風雨から建物を守ります。特に、風が強い地域や大雨が降る地域では、棟瓦の役割が一層重要になります。しっかりとした棟瓦が設置されていないと、雨水の侵入や強風による屋根の破損が起こりやすくなります。

棟瓦におけるトラブルに注意!原因と修理方法を解説
棟はトラブルの発生しやすい箇所です。トラブルの内容は、使用している建材によっても異なります。本記事では瓦屋根の棟に関するトラブルと対処方法を紹介します。屋根および棟のトラブルを最小限に抑えるためには、定期的なメンテナンスが大切です。

 

積み替え工事が必要になる理由

時間経過による自然劣化

棟瓦は、長期間にわたって風雨や紫外線、温度変化にさらされ続けます。時間が経つにつれて、瓦の表面が劣化し、ひび割れや色あせ、脆くなることがあります。これらの劣化が進行すると、瓦の機能が低下し、強風や豪雨などで破損やズレが発生しやすくなります。定期的な点検と必要な修理が重要です。

天候や環境の影響(強風、雨など)

強風や豪雨は、棟瓦に直接的なダメージを与える可能性があります。特に、台風や大雪などの極端な天候条件下では、棟瓦が飛ばされることもあります。また、雨水が浸入して瓦下の構造部分が腐食し、瓦を支える力が弱くなることもあります。このような影響を受けることで、瓦のズレや破損が進み、積み替えが必要となります。

建物の構造や材料の劣化

棟瓦は漆喰や土などの素材で固定されているため、これらの材料の劣化も瓦に影響を与えます。例えば、漆喰がひび割れたり、土が流失したりすると、棟瓦がしっかりと固定されなくなり、瓦が動いたり外れたりします。また、瓦下の木材や金属部品も経年劣化を受け、強度が低下することがあります。こうした構造的な問題も、積み替え工事を必要とする原因となります。

 

棟瓦積み替え工事の手順

既存の棟瓦の撤去

積み替え工事の最初のステップは、劣化した棟瓦の撤去です。瓦が破損していたりズレていたりする場合、これらを慎重に取り外します。撤去作業では、瓦の破損を避けながら丁寧に取り扱う必要があります。また、撤去した瓦を再利用することもありますが、劣化が進んでいる場合は新しい瓦に交換します。

新しい棟瓦の設置

撤去が完了した後は、新しい棟瓦を設置します。新しい瓦は、既存の瓦と同じ種類や形状のものを選び、屋根の構造に適した方法で取り付けます。瓦を設置する際は、しっかりと固定し、風や雨に耐えるようにしっかりとした施工が求められます。適切な瓦の配置は、長期的な耐久性に直結します。

作業の流れとポイント

棟瓦を設置する際のポイントは、瓦が確実に固定されるようにすることです。瓦の下には漆喰や土を使用して固定し、これらの材料がしっかりと乾燥するまで作業を続けます。作業中に注意すべきは、瓦のズレを防ぐことと、しっかりとした固定を行うことです。さらに、作業中に破損がないよう、慎重に進めることが重要です。

 

棟瓦積み替え工事のメリット

雨漏りや風害から守る効果

積み替え工事によって、新しい棟瓦が設置されることで、屋根全体の耐久性が向上します。これにより、雨漏りを防ぎ、強風や台風から屋根を守ることができます。特に古い瓦が劣化している場合、そのまま放置すると雨水が浸入し、室内にダメージを与える可能性が高くなります。

住宅の耐久性向上

新しい棟瓦を設置することで、屋根の強度が向上し、住宅全体の耐久性が高まります。瓦の劣化を放置しておくと、屋根全体が不安定になり、最終的には大規模な修理が必要になることもあります。積み替え工事を行うことで、将来的な修理費用を抑えることができます。

見た目の改善と価値向上

棟瓦の積み替え工事は、住宅の外観にも大きな影響を与えます。ひび割れた瓦や色あせた瓦を新しいものに取り替えることで、家全体の見た目が改善され、価値が向上します。特に、住宅を売却する予定がある場合、見た目の改善は大きなアピールポイントとなります。

 

火災保険を活用した修理費用の軽減

火災保険でカバーできるケース

火災保険には、風害や水害などによる屋根の修理が補償対象となる場合があります。特に、台風や強風による瓦の破損が原因で積み替え工事が必要になった場合、火災保険が適用されることがあります。契約内容を確認し、補償範囲を理解しておくことが重要です。

保険を使った工事費用の軽減方法

保険を利用することで、修理費用を抑えることができます。保険適用が可能な場合は、修理費用の一部または全額をカバーしてもらえるため、自己負担を大きく軽減できます。保険を利用する際は、保険会社に連絡し、必要な手続きを行うことが求められます。

屋根棟の修理に火災保険は適応される?適用条件や注意事項を解説
屋根棟の修理費用は安くはなく、棟瓦においては一般的な家で40万円程かかることもあります。ただし覚えておいていただきたいのは、修理費用には保険が適用されるケースも多いということです。本記事では、屋根棟の修理への保険適用について説明させていただきます。

 

まとめ

棟瓦の積み替え工事は、住宅の耐久性を保ち、雨漏りや風害から家を守るために非常に重要な作業です。定期的な点検と早期の修理を行うことで、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。積み替え工事にかかる費用や手順を理解し、必要に応じて火災保険を活用することで、より安心して家を守ることができます。

 


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