屋根のてっぺんにある棟板金は、天候の影響を受けやすいため台風による強風・突風で外れてしまうことがあります。
経年劣化が進行している場合は特に、釘が浮いてしまったせいで棟板金の固定力が弱まり外れやすくなるのです。
本記事では、棟板金が外れてしまった際の応急処置について記載しています。
棟板金が外れるとどうなるか
そもそも棟板金が外れてしまうと、なにが問題なのでしょうか。
棟板金が外れると下地である貫板がむき出しになるため、雨水にさらされてしまいます。
貫板が雨水にさらされている状態を放置すると、雨漏りのリスクが上がってしまうのです。
また、棟を覆う棟板金が外れたことでその他の部材が飛散してしまう可能性もあり近隣の歩行者や家にぶつかる恐れもあります。
万が一棟板金が外れてしまった場合は業者を呼んで応急処置をしてもらいましょう。
棟板金が外れた際の応急処置
外れた棟板金の状態が良好であれば、再度それを仮固定することもあります。
具体的には、インパクトドライバーを用いてビスで固定しさらに上からスーパーポリクロステープで留めます。
外れた棟板金が折れたり曲がったりしてしまった場合は、残念ながら再利用は難しいです。
その場合は棟全体をビニールで覆いテープで固定することで、棟板金の代わりとします。
簡易的すぎるように感じるかもしれませんが、屋根の形に関わらず使用することができ防水効果も発揮する便利な応急処置方法です。
ここで使用されるビニールは、伸縮性のある塗装用の養生シートが多いです。
応急処置はDIYできる?
屋根の上に登らないとできない作業につき、ご自身で行うことはおすすめしません。
棟板金の外れは台風時に多いですが、暴風雨の中で素人が処置を行うことは特に危険です。
業者に応急処置を依頼した場合は当然費用が発生するため、ご自身で対処したいと考える方がいることは理解できますが、建設中の事故で最も多いのが転落事故と言われています。
業者に依頼するなら、応急処置ではなく最後まで修繕をしてもらえばいいのでは?と思った方もいるでしょう。
なぜかというと、トラブルが起きてもすぐに工事に着手できるとは限らないためです。
本格的な工事をする前に業者が一度現場を確認してから見積書を作成し、修繕に必要な材料や施工する職人を手配する必要があります。
着手までに間が空く場合、そのまま放置しておくわけにもいかないため応急処置を行うのです。
応急処置費用
強風や落雹、雪災などによって被害が発生した場合は、その修繕にかかる費用の一部もしくはすべてに火災保険が適用されることが多いです。
応急処置にかかった費用も例外ではありません。
過去に行った修繕についても3年以内であれば溯って申請することも可能です。
火災保険の申請と身構える方も多いかもしれませんが、実はそこまで難しいものではないため保険に加入している場合はぜひ活用しましょう。
屋根棟の修繕費用や火災保険適用について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
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