瓦棟は修理費用は、比較的高額となる傾向にあります。
そのため発生したトラブルが小さいうちに早期発見して、小規模な修理で済むようにすることが望ましいです。
本記事では、棟瓦の修理費用について解説します。
棟瓦の修理内容については以下の記事でまとめているため、瓦棟の修理にどのようなものが発生するのかご存知ない方は是非先にこちらをお読みください。
棟瓦はトラブルが起こりやすい
重要な役割を持つ棟は、屋根のてっぺんにあるという特性上強風の影響を受けやすいです。
瓦屋根の棟においては、瓦や漆喰の剥がれ、瓦の飛散・変形といったトラブルが発生することがあります。
当然施工時には風荷重に耐えられるよう設計されているものの、日本のように台風の多い過酷な環境下では経年劣化や突発的なトラブルが起きてしまうのです。
ただし瓦屋根に使用される瓦は非常に耐久性に優れた建材であり、決して災害に弱いというわけではありません。
定期的な点検を行うことで、経年劣化やトラブルを遅らせるもしくは早期発見することができます。
悪徳業者被害に要注意
近年、屋根や棟はトラブルが起きやすい部分であるということを逆手にとった悪徳業者が増えています。
突然訪問してきて屋根の不備を指摘してくる業者は悪徳業者であることが多いためご注意ください。
これについては以下の記事で詳しく紹介しています。
棟瓦の修理費用の相場
漆喰の塗り替え
比較的安価に済む修理です。
漆喰の塗り替えには大きく分けて2パターンあります。
ひとつは既存の漆喰を残して上から重ね塗りをする方法で、もうひとつは既存の漆喰を取り除き新たな漆喰を塗り直す方法です。
どちらの方法が適しているかは、漆喰の劣化具合によって決まります。
重ね塗りの場合は1㎡あたり0.35万円~、塗り直しの場合は1㎡あたり0.5万円~が相場です。
瓦の積み直し
棟瓦のズレや歪みが起きた際は、瓦の積み直しを行います。
積み直しは屋根の棟部分を解体し、新たな土台を作り瓦を積み直す工事です。
これは「棟のとり直し」とも言います。
1mあたり3.5万円程度が相場です。
修理費用以外に発生する費用
足場費用
屋根の上での作業のため、修理作業をするにあたって足場の仮設を行います。
これは屋根の形状や素材に関わらず必要なものです。
そのため、基本的には上述の修理費用に加えて足場費用がかかります。
これは1平方メートルあたり600~800円が費用相場です。
足場仮設を何度も行えばその分費用もかさむため、依頼する工事が複数ある場合は一度にまとめてしまった方がトータル費用を抑えられます。
出張費用
これは依頼する業者と自宅の位置関係にもよります。
修理を行う家から業者の営業所等が遠ければ、出張費がかかるかもしれません。
事前に依頼する業者に確認しておくといいでしょう。
修理にかかる工期
漆喰の塗り替えは基本的には1日程度、瓦の積み直しは家の規模にもよるものの1~3日程度かかります。
ちなみに足場の設定および解体も、それぞれ1日もあれば終わるでしょう。
漆喰の塗り替えや瓦の積み直しといった工事は、そこまで長い工期はかかりません。
尚、屋根全体を葺き替えるとなれば、家の規模で大きく変動するものの3~10日程度かかります。
屋根の修理に保険は適用される?
修理費用には火災保険や地震保険が適用されることもあるため、トラブル発覚時に業者もしくは保険会社に相談してみてください。
メンテナンスを依頼した業者が保険適用に詳しくない可能性もあるため、直接保険会社に問い合わせることが確実です。
保険適用については、適用条件や注意事項含め以下の記事で詳しく説明しています。
まとめ
本記事に記載している費用は、あくまで相場です。
家の形状や規模、トラブルの度合い、業者によっても費用は変わるため細かい部分は修理を依頼する業者にしっかりと確認しましょう。
また屋根や棟の特性を逆手にとった悪徳業者の手口については、以下の記事で詳しく紹介しています。
棟の修理・点検の事なら、屋根の専門家にお気軽にご相談を
どんな些細なご不安でもまずはご相談ください。
お問い合わせエリアに応じて、創業80年以上の実績と経験のある我々が対応させていただきます。
お問い合わせフォームまたは下記電話よりご連絡ください。
東京エリア:株式会社石川商店(03-3785-1616)
神奈川エリア:株式会社いらか(0463-34-3501)
山梨エリア:有限会社一ノ瀬瓦工業(0120-492-901)
(上記エリア以外でも、対応可能な場合もあります)
対応が難しいエリアの場合は信頼できる全国の屋根屋さんを紹介させていただきます。
屋根のてっぺんリフォームとは
東京・神奈川・山梨の創業80年を超える老舗瓦屋3社による、屋根のてっぺんにある棟(むね)についての情報発信サイトです。
建物の中でも非常に重要な役割を持つ棟ですがその認知度は低く、気付いた時には取り返しのつかない事態になった家を瓦屋として多く見てきました。
また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。
被害を未然に防ぐことが、老舗瓦屋としての使命と思い同じ志を持った3社共同で運営しております。