屋根材の種類ごとに解説!屋根の劣化サインに気付くためのポイントとは!

屋根材の種類ごとに見る 屋根の劣化サイン ブログ

屋根は、建物を雨風や紫外線から守る重要な存在です。しかし屋根材は時間の経過とともに少しずつ劣化し、やがて修理や交換が必要となります。屋根の劣化を放置すると雨漏りや外壁の損傷を引き起こし、建物全体の耐久性を低下させる原因になるため早期の発見と対策が大切です。こちらの記事では、屋根の劣化サインについて屋根材の種類別に詳しく解説します。

屋根劣化サインとは?

屋根の劣化サインは、使用されている屋根材の種類によって異なります。瓦屋根、スレート屋根、金属屋根、陸屋根それぞれで現れる症状や経年劣化の進み方が異なるため、屋根材に応じた点検が必要です。以下に、各屋根材の特徴と代表的な劣化サインを説明します。

 

瓦屋根の劣化サイン

瓦屋根

瓦が割れている・欠けている

瓦屋根は非常に耐久性が高く、基本的には50年以上の寿命を持つと言われていますが、飛来物や地震などの衝撃により、瓦が割れたり欠けたりすることがあります。割れた瓦は雨水を通してしまうため、雨漏りの原因となる可能性があるため注意が必要です。

漆喰が剥がれている・崩れている

瓦を固定している漆喰が剥がれると、瓦がずれやすくなり、台風や強風時に瓦が飛ばされるリスクが高まります。また、剥がれた漆喰の欠片が庭やベランダに落ちている場合も、劣化のサインとしてチェックしておくべきです。

棟瓦が歪んでいる

棟瓦(屋根の頂部にある瓦)が歪んでいると、地震や強風の影響を受けやすくなります。まっすぐに並んでいるかを確認し、歪んでいる場合は専門業者による点検を依頼しましょう。

 

スレート屋根の劣化サイン

スレート屋根

棟板金と釘の浮き

スレート屋根の棟部分に使用される金属板、いわゆる棟板金を固定している釘が浮いていると、強風で棟板金が飛ばされるリスクがあります。棟板金や釘の浮きは定期的に確認し、浮いている場合は早めの補修が必要です。

屋根材が欠けている・割れている

スレート屋根は衝撃に弱く、雹や飛来物によって簡単に割れたり欠けたりすることがあります。欠けた部分から水が染み込むと、内部の劣化が進行し、早期の補修が求められます。

色褪せや苔・カビの発生

スレート屋根は表面が塗装されているため、色褪せや塗膜の剥がれが目立ってきたら、塗装の劣化サインです。さらに、苔やカビが繁殖しやすくなり、これらが広がると水はけが悪化し、雨漏りにつながるリスクが高まります。

 

金属屋根の劣化サイン

ガルバリウム鋼板屋根

屋根材が浮いている・剥がれている

金属屋根は、接続部分をハゼ折り(折り曲げて重ねる方法)で固定していますが、経年劣化によりこの部分が緩むと、強風時に屋根材が浮いたり剥がれたりすることがあります。剥がれが進行する前に早急に対策を講じることが重要です。

色褪せや錆の発生

金属屋根は、表面が塗装で保護されているため、色褪せが見られると塗装の劣化が進んでいるサインです。色褪せを放置すると錆びが発生し、錆が屋根全体に広がることで耐久性が低下します。早めの塗装メンテナンスが必要です。

屋根表面の傷や錆

強風で飛来物がぶつかり、屋根表面に傷がつくと、金属部分が剥き出しになり、そこから錆が発生します。錆びは放置すると金属の腐食が進行するため、傷を見つけたら専門業者による補修が望まれます。

 

屋根劣化サインの放置が招くリスク

雨漏りによる建物の損傷

屋根の劣化サインを見逃し、補修を行わずに放置すると、雨水が屋根材の隙間から浸入し、雨漏りが発生します。雨漏りは天井や壁にシミを作り、建物内部の木材が腐食しやすくなり、構造上の安全性が損なわれる原因となります。

外壁や内部のカビ・腐食

雨水が建物内部に浸入することで湿気がたまり、カビが発生しやすくなります。さらに、湿気が継続的に内部に影響を与えると、柱や梁などの木材が腐食し、耐震性にも悪影響を及ぼす可能性があります。

補修費用の増大

劣化サインを早期に見つけ、軽微な補修で済ませれば費用も抑えられますが、放置して劣化が進行すると大掛かりな修繕が必要となり、補修費用が高額になる場合があります。定期的な点検と早期の補修は、費用面でもメリットが大きいです。

 

屋根の劣化サインを見逃さないために

定期的な点検の重要性

屋根は普段から目にしづらい部分であるため、定期的な点検が重要です。年に1回程度、専門業者による点検を受けることで、劣化のサインを早期に発見し、適切な補修を行うことができます。また、点検時には専門的な知識と技術を持つプロに依頼することで、安心してメンテナンスを任せることができます。

自分でできる簡単なチェック方法

自分でチェックする場合は、屋根に上がらずに地上や遠目から確認するのが安全です。外から見える範囲で色褪せや歪み、苔やカビの有無を確認したり、地面に落ちている破片などもチェックしましょう。地上から目視で異常を感じた場合は、専門業者に相談することをおすすめします。

 

まとめ

屋根の劣化サインは見逃しやすいものですが、早期発見と対処で建物を長く保つことができます。屋根の種類に応じた劣化サインを知り、定期的な点検やセルフチェックを心がけることで、重大なトラブルを未然に防ぐことが可能です。屋根のメンテナンスを怠らず、大切な住まいを守り続けるために、適切なケアを行いましょう。

 


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