実際のところ屋根塗装は必要?!屋根の塗装を行う必要性の有無を徹底解説!

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スレート屋根やセメント瓦屋根、トタン屋根、ガルバリウム鋼板屋根は、塗装が必要な屋根材でできています。

本記事では、建築後のメンテナンスとして屋根塗装が「屋根の機能・耐久性維持」に必要か否かについて解説します。

美観上の必要性については、個人の基準で色褪せなどが気になったタイミングで実施していただくと良いでしょう。

そもそも屋根塗装とは

屋根塗装の主たる役割は美観維持

スレート屋根やセメント瓦屋根、トタン屋根、ガルバリウム鋼板屋根は、塗装が必要な屋根材でできています。

屋根塗装の目的は美観維持や耐久性向上と言われていますが、最も大きな役割は前者です。

ただし塗料によっては、遮熱効果や雨によって汚れを流すクリーニング機能などを備えているものもあります。

ちなみに塗料は白に近いものほど、色の特性上遮熱効果は上がります。

屋根塗装は棟板金の浮きやスレートの剥がれなどが起きた際の補修とは全くの別物です。

粘土瓦を使用した屋根には塗装が不要

施工時から全く塗装の必要がない屋根材もあります。

代表例が粘土瓦という種類の瓦です。

艶のある陶器瓦やいぶし銀色のいぶし瓦、赤みのある素焼瓦は粘土瓦に含まれます。

これらはそもそも表面に塗料処理がされていないため、塗装の必要がないのです。

各屋根材の性質や長所短所については、以下の記事で紹介しているため興味のある方は是非ご覧ください。

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屋根塗装を行うメリット

美観を保つことができる

建築後も定期的に屋根塗装を行う最大のメリットは、美観が保てることです。

屋根は常に雨風にさらされているため、経年とともに色褪せや苔などが発生してしまいます。

具体的には、5~10年に1回程度塗り直しをすることで美観は維持できるでしょう。

耐久性を向上することができる

定期的に屋根を塗装し直すことで、屋根材を紫外線や雨などの水分から守ることに役立ちます。

特にスレート屋根においては防水機能が低下すると、吸水と乾燥を繰り返すことで屋根材が反り返ってしまうことがあるのです。

ただしこの屋根塗装による耐久性向上は、美観維持の副次効果と捉えていいでしょう。

古くなってしまった屋根材の寿命を劇的に延ばせるわけではないものの、紫外線や水分による屋根材へのダメージは一定軽減できます。

悪徳業者による訪問販売避けになる

近年、屋根に関連する悪徳業者被害が増えています。

悪徳業者が突然訪問してきて、屋根のリフォームや修理を提案するという手口が非常に多いです。

こういった悪徳業者は、目に見えて経年感のある屋根や汚れの目立つ屋根を狙って訪問してくる傾向にあります。

綺麗な状態を維持することで、訪問販売のターゲットにされる可能性が減るというメリットもあるのです。

屋根の悪徳業者被害については、以下の記事で詳しく紹介しています。

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屋根塗装を行うデメリット

塗装費用が高額である

屋根塗装の費用は1平米あたり3000~5000円で、そこに足場代が20万円程度かかります。

つまり家の大きさを30坪・屋根100平米と想定すると、50~80万円かかることが多いです。

勿論、家が大きい場合や複雑な構造の場合はより高額となります。

屋根が持つ防水などの機能維持は屋根塗装だけでは不十分であることを加味すると、屋根のメンテナンスに必要な費用は屋根塗装の50~80万円だけではありません。

それなりの費用がかかる点は最大のデメリットと言えます。

耐久性向上の役割としては不十分

メリットの項目で記載した耐久性向上効果が、費用や手間に対していまひとつであるという点です。

なぜなら屋根材の下地としてルーフィングと呼ばれる防水シートを使用しているため、屋根材が多少劣化したとしても雨漏りに直結するわけではありません。

屋根塗装をしたとしてもしなかったとしても、30~40年に1回はルーフィングを交換します。

つまり防水機能維持という観点では、定期的に屋根塗装をせずともルーフィングの定期的な交換で十分という意見もあるのです。

実際のところ、この耐久性向上については業者や職人によっても程度の見解が分かれるところです。

技術の不十分な職人による屋根塗装のリスク

経験が浅く技術が不十分な職人が屋根塗装を行った際には、塗りムラや塗料の塗り過ぎなどの不備が発生するリスクがあります。

塗装に不備があると、あまり期間が経たないうちに塗料の剥がれが起きてしまう可能性が高いです。

また塗装時の高圧洗浄のかけ過ぎによって屋根材を傷めるというリスクもあります。

高圧洗浄によって屋根材の表面が削り取られ、薄くなってしまうのです。

そのため屋根塗装の費用が無駄になる、もしくは追加費用が発生する可能性があります。

【結論】屋根塗装の必要性

屋根塗装は、屋根の美観を維持するという観点では十分に効果的です。

勿論、機能維持のためにも定期的な屋根塗装は必要という業者もいます。

しかしながら本ブログの見解としては、屋根の機能維持において屋根塗装は必ずしも必要とは言えません。

もし屋根塗装を行う場合は、屋根棟の修理など他の工事と同時に行い足場代を節約することをおすすめします。

 

まとめ

屋根塗装は、屋根の美観維持という点では十分効果的です。

しかし機能維持という点においては、必要に迫られて行うものではないと言えます。

屋根塗装を行う際は、不具合リスクを避けるためにも経験を積んだ職人に依頼しましょう。


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