本記事では、近年人気の高まっているスレート屋根のメンテナンスについてご紹介します。
スレート屋根に限らず、屋根はメンテナンスが非常に大切です。
メンテナンスの内容や頻度について解説していきます。
スレート屋根とは
特に若い世代に人気のスレート屋根
スレートとは、セメントや繊維質の材料を織り交ぜて作る板状の屋根材です。
施工できる業者も多く工事費用も安価なことに加え、デザインバリエーションも豊富な点が人気の理由でしょう。
特に若い世代に人気の屋根材です。
スレート屋根を含め、各屋根材の詳しい説明は以下の記事で行っているためぜひ併せてご覧ください。
スレート屋根の経年劣化と注意点
スレート屋根は、他の屋根材に比べるとやや頻繁にメンテナンスを行う必要があります。
建材が軽く、強風や積雪などの自然災害や経年劣化によるひび割れや欠けが起きやすいためです。
またスレートは塗装が施されているため、この塗装が経年とともに剥げていきます。
塗装が剥げていくと水分を含みやすくなるため、コケが発生する恐れもあります。
そしてスレート屋根に限った話ではないものの、棟部分には錆びや釘の浮きが発生する可能性が高いです。
(他の屋根材を使用した屋根においても、棟の経年劣化は起こります。)
スレート屋根のメンテナンス
だれに依頼すればいいのか
メンテナンスは屋根屋さんに依頼してください。
「ちょっとした劣化であれば自分でも見つけられるのではないか」と考える方もいるかもしれませんが、そもそも屋根の上に登ること自体が非常に危険です。
年間40人ほどの建設業従事者が屋根からの転落事故で亡くなっています。
プロにとっても危険な作業のため、メンテナンスは必ず専門業者、いわゆる屋根屋さんに依頼しましょう。
スレート屋根のメンテナンス内容
ひび割れや浮きの修復
スレートは非常に薄い屋根材のため、経年劣化でひび割れや浮きが発生します。
またスレートは雨水の吸収と乾燥を繰り返すことにより、反りが発生することもあります。
これらが発見された場合は、迅速に修復してもらいましょう。
屋根の下にはルーフィングと呼ばれる防水シートが敷かれているため、スレートのひび割れが発生したからといって即座に雨漏りするわけではないものの、放置すると雨漏りに繋がる可能性もあります。
スレート屋根はコーティング剤を定期的に施すことで、防水性を保ち経年劣化を遅らせることができます。
棟(むね)の交換
棟は金属製のため錆びが発生することもあり、棟を固定している釘は経年とともに浮いてきます。
釘は定期的に締め直しが必要で、錆びの状態によっては棟自体の交換が必要です。
釘の締め直しをはじめとした棟の修繕については以下の記事でさらに詳しく解説しています。
棟という部分がどこを指すのかわからない方はぜひ以下の記事をご覧ください。
防水シートの交換(屋根の葺き替え)
スレート屋根は定期的に再塗装を行った方がいいとする意見も耳にしますが、結論から言うとあまり気にする必要はありません。
美観という観点では再塗装する意義があるものの、雨漏り対策・防水性の向上という観点では防水シートを30~40年に1回交換すれば問題ないため、頻繁に再塗装を行う必要はないでしょう。
スレート自体の耐用年数に合わせて屋根の葺き替えを行うなら、そのタイミングに防水シートの交換も行えば問題ないです。
【番外編】屋根の再塗装
年月の経過とともに、雨風にさらされているスレートは汚れていきます。
機能面においてはあまり気にする必要はないものの、外観上色褪せが気になる場合は定期的な再塗装が必要です。
5~10年に1回再塗装を行えば、綺麗な状態を維持できるでしょう。
屋根塗装の必要性については、以下の記事で詳しく解説しています。
スレート屋根のメンテナンス頻度
スレート屋根の耐用年数は20~30年程度です。
5~7年ごとに定期点検、15年ごとに棟の交換、25~30年ごとに屋根全体の葺き替えを行うと安心でしょう。
まとめ
スレート屋根は瓦屋根などに比べるとメンテナンスの手間がかかるものの、定期的なメンテナンスを行うことで大がかりな修繕を減らすことはできます。
メンテナンスによって屋根寿命を延ばし、快適な生活につなげましょう。
スレート屋根に限らず、屋根のメンテナンスの依頼先にお困りの際はぜひ我々にご相談ください。
関連記事として、スレート屋根のリフォームについて解説した記事もあります。
ぜひ併せてご覧ください。
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また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。
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