冬になると、特に積雪の多い地域では屋根の雪害が発生することがあります。
屋根の上に雪が積もることで、棟瓦の崩れなどのトラブルを引き起こすことがあるのです。
今回の記事では屋根および棟における雪害について詳しく紹介します。
屋根の棟は雪の被害を受けやすい
「棟(むね)」とは、屋根の最上部で屋根面同士が合わさっている部分を指します。
屋根棟とも言い、屋根の最上部にあるという特性上天候の影響を受けやすい部分です。
屋根面同士の接合部分を覆うことで屋根材を固定する役割や、屋根からの雨漏りを防ぐ役割、住宅内部の熱気や湿気を外に逃す役割を持っています。
棟の役割や特性について、より詳しく知りたい方はぜひ以下の記事をご覧ください。
屋根の雪害被害の事例
棟および棟瓦の崩れ
雪の重みに耐えきれず、棟および棟瓦が崩れてしまうことがあります。
棟瓦とは、瓦屋根における棟部分の最上部覆う湾曲した瓦のことです。
特に築年数の経過した住宅においては棟が経年劣化が発生している可能性があり、棟の崩れといったトラブルに発展しやすいです。
また屋根に太陽熱温水器を設置している住宅において、太陽熱温水器と棟の間に雪が溜まり押された棟が歪んでしまったという事例もあります。
棟の歪みに伴う漆喰の剥がれ
雪の重みで棟に歪みやズレが発生してしまった際に、そこに使用される漆喰が剥がれてしまうことがあります。
漆喰は瓦屋根における棟に使用され、瓦の隙間を埋めるように施工されています。
漆喰は瓦を固定する役割を持つだけでなく、瓦屋根特有の厳格な雰囲気を醸し出しており重要な部分です。
漆喰の補修については以下の記事で細かい事例を紹介しています。
雨樋の外れや破損
多くの住宅に設置されている雨樋は、雪の重みで外れてしまうことや破損してしまうことがあります。
元々雨樋や雨樋を固定する釘の経年劣化が進行していると、大雪が降った際にトラブルに発展しやすいです。
雨樋は雨水や雪解け水の排水という重要な役割を持っており、正しく機能していないと外壁や住宅基礎の劣化をすすめる原因となります。
雨樋の役割については、以下の記事で詳しく紹介しています。
屋根や棟が雪害被害を受けないために
完全に防ぐことは難しいかもしれませんが、最も可能性を抑えることができるのは「定期的な屋根点検」です。
適切な点検頻度は地域特性や屋根の建材によっても異なるものの、5年に1回程度行うと安心でしょう。
定期点検を行うことで正確に屋根の状態を把握することができ、必要に応じて補修などのメンテナンスを行うことができます。
瓦屋根の棟に関しては10~20年に1回程度、板金屋根の棟に関しては7~10年に1回程度、漆喰の補修や釘の締め直しといったメンテナンスを行うことが望ましいです。
まとめ
大雪が降って屋根が被害に遭ってからでは、精神的にもご不安になることと思います。
地域によっては専門業者が込み合って依頼がしづらくなる可能性もあります。
被害に遭う前にメンテナンスを行えるよう、屋根の定期点検をぜひご利用ください。
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東京・神奈川・山梨の創業80年を超える老舗瓦屋3社による、屋根のてっぺんにある棟(むね)についての情報発信サイトです。
建物の中でも非常に重要な役割を持つ棟ですがその認知度は低く、気付いた時には取り返しのつかない事態になった家を瓦屋として多く見てきました。
また認知度の低さを悪用した悪徳業者も増えており、その被害は年々増加しています。
被害を未然に防ぐことが、老舗瓦屋としての使命と思い同じ志を持った3社共同で運営しております。