太陽光パネルを屋根に設置した際、気を付けていただきたいことがあります。
それは「鳥の巣」です。
屋根と太陽光パネルの間に、鳥が巣をつくってしまうことがあるのです。
鳥が巣をつくると衛生面や太陽光パネルの劣化など複数の被害リスクがあり、早急な対処が必要となります。
鳥が巣をつくってしまう理由や、鳥の巣による被害内容、対処法について紹介します。
屋根と太陽光パネルの間に
太陽光パネルは、基本的に屋根にぴったり張り付くように設置するわけではありません。
架台という台を設置してから、その上に太陽光パネルを設置します。
そのため屋根材と太陽光パネルの間には隙間ができます。
その隙間は雨風や外敵の侵入をある程度防げる場所として、鳥が巣をつくる場所に最適なのです。
また鳥には帰巣本能があるため、一度巣を撤去してもまた戻ってきてしまう可能性も高いです。
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鳥の巣ができることによる弊害
太陽光パネルの発電効率低下
鳥の巣ができる=住宅周辺に鳥が複数羽棲みつくということです。
そのため屋根や太陽光パネルなどが糞尿で汚されてしまうリスクが高いです。
太陽光パネルに糞尿がつくと外観が悪いだけでなく発電効率を下げ、最悪の場合故障の原因となります。
衛生面での環境悪化
鳥の糞尿で汚されるのは太陽光パネルだけではありません。
屋根や外壁、庭などに糞尿がつく恐れも十分にあります。
そして鳥の糞尿には、様々な病原体が含まれています。
そのため糞尿汚れは住宅を汚すだけでなく、住環境の衛生環境を悪化させてしまうということです。
健康被害のリスクもあるため、特に小さなお子様のいる家庭では注意が必要です。
巣材による雨樋の詰まり
鳥の巣は枝や落ち葉などを集めてつくられます。
そのため雨が降った際などに巣材の一部が流れて、雨樋に溜まってしまう可能性があります。
雨樋のトラブルの代表事例は「詰まり」です。
巣材によって詰まりが発生すると、雨樋から水漏れが発生する可能性もあり修理の手間が発生してしまいます。
太陽光パネルにおける鳥の巣対策
むやみに撤去することは厳禁
鳥の巣を見つけてもむやみに撤去しないでください。
野鳥は鳥獣保護法により保護されているためです。
法律により、勝手に巣のヒナや卵を無許可で処分することは禁じられています。
自治体に申請を出し許可を得て撤去するもしくは、すでに認可を得た専門業者が撤去する必要があります。
空の状態の巣であれば撤去も可能ですが、いずれにしても高所作業となるためご自身での撤去はおすすめできません。
ぜひ専門業者に撤去を依頼してください。
防鳥ネットを設置する
撤去にはお金や手間がかかるため、最初から鳥の巣をつくらせないことが最も大切です。
鳥の巣の予防には「防鳥ネット」をおすすめします。
屋根材と太陽光パネルの間に鳥が入れないよう、ネットを張って予防する方法です。
万が一鳥の巣ができてしまった際の再発防止策としても有効です。
ちなみにネットタイプのものが主流ですが、ピンタイプのものやワイヤータイプのものなどもあります。
防鳥ネットの設置もご自身で行うことは非常に危険かつ困難なため、専門業者に依頼してください。
まとめ
太陽光パネルを設置すると、隙間に鳥が巣をつくってしまうリスクがあります。
鳥の巣ができてしまうと、糞尿で汚れてしまうだけでなく衛生上も問題があり、被害は様々です。
また太陽光パネルに糞尿が付着して発電効率の低下や故障を招く恐れもあります。
鳥の巣ができてしまった際はご自身で撤去を行うことはせず、専門業者にご相談ください。
また予防には防鳥ネットの設置が非常に有効です。
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