棟(むね)の形で屋根の種類を見分ける

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屋根の形は「棟(むね)」の形状に大きく左右されます。

棟にも種類があり、どの棟があるかで屋根の形状が変わりそれぞれに名前がついているのです。

屋根の形状については、主要なものを下記の記事で説明しているためぜひご覧ください。

本記事では、屋根材の種類について説明します。

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粘土瓦

粘土瓦とは、粘土を焼いて作る瓦素材です。

また粘土瓦の中にも種類があり、「陶器瓦」や「いぶし瓦」などが例として挙げられます。

メリットは、デザイン性が高いこと、耐用年数が長いこと、断熱性・防音性が高いこと、結露しにくいこと、塗装が不要であることです。

デザイン性に関しては好みがあるため良し悪しは人によって異なりますが、日本家屋特有の格式高い印象を与えらる点は大きな特徴のひとつでしょう。

耐用年数に関しては圧倒的です。

瓦自体が非常に丈夫で、ほとんど経年劣化しないと言われています。

耐用年数は少なくとも50年以上あるため、交換頻度は非常に少なく済むでしょう。

また結露しにくいという特徴は、カビが発生しづらいということに繋がります。

デメリットは、工事費用が高いことです。

工事費用は種類によって幅が広く、1㎡あたり5,000〜18,000円が相場となります。

初期費用は高くてもいいからメンテナンスや修繕の費用を抑えたい、という方におすすめです。

粘土瓦の種類ごとの特徴については、以下の記事でより詳しく記載しています。

【瓦の種類ガイド】素材ごとに特徴がある!魅力や費用を紹介
素材ごとの瓦の特徴を紹介しています。素材が異なると、見た目はもちろん耐久性やメンテナンス内容も異なります。瓦屋根を検討する際は、見た目の好みだけでなくご自身の生活スタイルや予算、居住地域の気候に合った素材を選ぶことをおすすめします。

セメント瓦

セメントは、セメント材料にして作る瓦素材です。

セメントに砂を混ぜたコンクリートで作るモニエル瓦は、厳密にはセメント瓦とは異なりますが似た意味で使われることの多い名称です。

メリットは、粘土瓦より安い価格で瓦のデザインを取り入れられること、断熱性・防音性が高いことです。

デメリットは、粘土瓦よりも耐用年数が短いこと、塗装が必要であること、扱っている業者が少ないことです。

耐用年数は30年程度で、工事価格は1㎡あたり6,000〜8,000円が相場となります。

粘土瓦のメリットとデメリットを少しずつ取り入れた屋根材と言えるでしょう。

塗装の塗り直しが必要であることや耐久性がそこまで高くないことを理由に、近年扱いが減ってきている瓦でもあります。

スレート

スレートとは、セメントなどを材料として作る板状の屋根材です。

厳密には人工スレートと天然スレートがあるものの、ここでは人工スレートを指してスレートと呼びます。

現在人気の高い屋根材のひとつです。

メリットは、工事価格が安いこと、施工できる業者が多いことです。

人気の理由はやはり扱いやすさでしょう。

価格も安く施工できる業者も多いため、選びやすい屋根材と言えます。

また、所謂今時な屋根のイメージも強いため特に若い世代に人気の屋根材です。

デメリットは、定期的なメンテナンスが必要なことです。

瓦に比べると軽く割れやすいため、自然災害による突発的なトラブルや経年劣化によるひび割れや欠けが起きやすいのです。

耐用年数は20~25年程度で、工事価格は1㎡あたり4,500〜8,000円が相場となります。

初期費用を抑えたい方におすすめです。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛、シリコンによってメッキ加工された鋼板素材です。

金属の屋根材では最も人気があります。

メリットは、工事価格が安いこと、金属屋根材にしては錆びにくいこと、形状の応用がききやすいことです。

既存の屋根に新しい屋根材を重ねて施工するカバー工法という安価な工事方法に適していることも、工事価格が安い理由のひとつでしょう。

デメリットは、キズが付きやすいこと、防音性が低いことです。

耐用年数は30年程度で、工事価格は1㎡あたり6,000〜9,000円が相場となります。

工事費用を抑えつつ雨漏り対策を重視したい方におすすめです。

トタン

トタンとは、亜鉛でメッキ加工した薄い鉄板素材です。

メリットは、工事費用が安いことです。

デメリットは、耐用年数が非常に短いこと、錆びやすいこと、断熱性・防音性が高いこと、塗装が必要なことです。

耐用年数は10〜20年程度で、工事価格は1㎡あたり5,000〜6,000円が相場となります。

近年では、より耐久性の高い安価な屋根材としてスレートやガルバリウム鋼板が使用されることが増えたため、トタンはあまり使用されなくなりました。

まとめ

当然ながら、種類ごとにデザインつまり見た目は大きく変わります。

デザインが好みだから、という理由だけで屋根材を選ぶのはリスキーですが、大事な要素のひとつではあると思います。

デザイン以外の大事な要素としては、耐久性が挙げられるでしょう。

耐用年数といって、屋根材を交換する時期の目安がありますが、この耐用年数は屋根材によって大きく差があるのです。

また、いくらデザインが好みで耐久性に優れていても、希望予算と大幅に乖離していては使用できませんよね。

屋根材を選ぶ際には、早い段階で業者に見積作成を依頼しておくことをおすすめします。

このように、屋根材を決めるにあたって気にすべきポイントはたくさんあるため、納得いくまで比較検討することが大切です。

ご自身で調べることも有効ですが、もしも判断に迷うことがあればお気軽に屋根屋さんにご相談ください。


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