自宅で雨漏りが発生したことのある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
雨漏りとは
そもそも雨漏りとは、雨が降ったときに屋根や外壁から雨水が浸透する住宅トラブルです。
どれだけ良い家でも必ず経年劣化は起こります。
劣化した箇所に隙間ができ、防水機能が弱まることで雨水が内部に浸透しやすくなってしまうのです。
また台風や地震などの自然災害によっても屋根や外壁の一部が破損することがあり、破損個所から雨水が浸透してくることもあります。
雨漏りが発生すると天井のシミやカビ、外壁の腐食といった二次被害を伴うことが多く、二次被害が発生してから雨漏りに気付くというケースも少なくありません。
混同する方の多い住宅トラブルのひとつに「漏水」がありますがこれは雨漏りとはまったく異なるもので、給水管や排水管などの水回り設備の不具合による水漏れを指します。
洗面台、浴室、トイレなどで発生することが多いです。
話を戻しますが、雨漏りの原因は複数考えられるため原因特定することは非常に難易度が高いことをご存知でしょうか。
専門の業者が入念に現地調査を行い、原因を究明し再発防止に向けて修繕を行うのです。
雨漏りの原因
雨漏りの原因のひとつに「棟のズレ」が挙げられます。
棟とは屋根のてっぺんで面が交差し山型になっている部分のことで、下記の記事で詳しく説明しているためぜひご覧ください。
より詳しい棟の種類や本記事にも登場する専門用語については下記の記事で説明しています。
新築や屋根のリフォームをお考えの方は特に、知っておいて損はない情報ばかりなのでぜひ併せてご覧ください。
棟のズレは経年劣化によって起こることもあれば、台風や地震によって突発的に起こることもあります。
経年劣化や自然災害などによって棟の一番上に被せている棟瓦やその下に積んでいる熨斗(のし)瓦がズレると、隙間を埋めて瓦を固定している漆喰が崩れ下地部分が露呈してしまいます。
露呈した下地部分から雨水が浸透してしまうことがあるのです。
この場合、棟の取り直しと言って古い棟を撤去し新しく棟を設置する修繕が必要となります。
また昔からある家においては、瓦の下に敷き詰めた土の崩れが原因となることも多いです。
30年程前までは、熨斗瓦の隙間を埋めるために土を敷き詰めていました。
長い年月をかけて湿気を吸い続けてきた土は次第に崩れていき、上に乗っている瓦がズレてしまうことがあるのです。
1枚瓦がズレてしまうとそこにできた隙間から雨水が流れ込み、さらに土の崩れが進行します。
土が崩れ減っていくことでその下にある屋根材の劣化を加速させ、最終的には雨漏りに繋がるという仕組みです。
こうなると所謂修理では根本的な解決にはならず、屋根の葺き直しといった大掛かりな工事が必要となるでしょう。
棟のズレによる雨漏り
棟のズレによって雨漏りが発生した場合、上述の通り棟の取り直しが必要になります。
大まかな施工内容は、古い棟の撤去および新しい棟の設置です。
まずは棟瓦を取り外し、その下の熨斗瓦や漆喰も撤去します。
この取り外した瓦たちは、欠けやひび割れがなければ新しい棟の設置時に再利用が可能です。
次に棟の躯体にステンレスの金具を打ち込み、ホルマル銅線という耐久性の高い銅線で熨斗瓦1枚1枚を打ち込んだ金具に緊結(きんけつ)することで棟のズレを起こりづらくします。
ただしこのステンレスの金具を打ち込む代わりに、土を敷き詰め直すケースもあります。
ここまで記事を読んだ方の中には「土を敷き詰めていたのは昔の話じゃないの?」と疑問に思った方もいるでしょう。
勿論金具を打ち込んで瓦を緊結する方が耐久性は上がりますが、費用が高いことなどを理由に土を一度取り除いた後再び土を敷き詰め直すことがあるのです。
自然災害の多い日本においては特に、耐久性を考えて土台に金具を打ち込んでおくことをおすすめします。
熨斗瓦を金具に緊結し隙間を南蛮入りの漆喰で埋めたら一番上に棟瓦を被せ、銅線を内側から通して固定すれば棟の取り直し工事完了です。
まとめ
以上、雨漏りが起きた場合の対応について記載させていただきました。
屋根の葺き直しは勿論、棟の取り直しも高い費用(相場20~45万)がかかるため、できればトラブルが大事に至る前に不具合に気付き小規模な修繕で済んだら嬉しいですよね。
そのためには定期的なメンテナンスが重要です。
また、定期的なメンテナンスを行うことは近年増えている悪徳な詐欺被害の予防にもなります。
「メンテナンスってどんなことをしたらいいの?」「悪徳な詐欺被害ってなに?」と思われた方は以下の記事をご覧ください。
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